去年の『トラウマ類語辞典』に引き続き、『感情類語辞典』(増補改訂版)を翻訳しました。このシリーズ大好き! 楽しく仕事ができるのはうれしいことです。『トラウマ類語辞典』とは違い、『感情類語辞典』は感情の表現方法をいろいろと紹介しています。人は感情とは裏腹な行動や仕草をしてしまいます。ところがその本心は案外第三者にはバレているものです。本人はバレていないと思っているのに、です。そんなややこしい感情を文章で表現するのは…… とても難しい。
たとえば、こんな親子の会話。
親:さっさと宿題しなさい。お兄ちゃんにはいちいちこんなことを言わずに済んだのに。
親はイライラし、兄と弟を比較している。無意識に比較しているのかもしれない。あるいは兄を贔屓していることを自覚しているかもしれない。ここは、親の性格や親子関係を描き出すチャンス。親の感情、あるいは弟、またはその場にいるかもしれない兄の感情をうかがい知る言動を描こうではないか。
でもどうやって? 続きは本を買って読んでくださいね。