Richard Jewell

ジョン・ハムが出ているので、劇場で上映されているときに見たかったけど見逃した。アトランタオリンピックのときに起きた爆発事件の冤罪の話。1回見て、さらにもう1回、興味深いシーンを拾って見直した。ジョン・ハムは悪役。冤罪の話なのだけど、いわゆる「フェイクニュース」は「人が見たいもの/聞きたいもの」があるから存在するのだなと思ってしまった。「非モテ男が一夜にして英雄になること」も「その非モテ男が一夜にして第一容疑者に転落すること」も陰謀論も、「俺は最初からそう思ってた」とか…… みんな「ダークな夢」が見たいのだ、誰かを代償にして。

話はずれるけど、最近『WACO』や『Tiger King』を立て続けに見ていて思ったけど、私たちは、極端な考えを持った人々とも共存しているわけなんだけど、1993年と2020年とでは全然違う。ソーシャルメディアのおかげでリアルタイムに彼らの姿が見えるからってのもあると思うけど、本人たちは至って真剣。

The Last Dance

私がシカゴにお熱なのをネットフリックスは察知したに違いない(シカゴが舞台の映画を何回も見ているから)。『The Last Dance』をお勧めされた。別にNBAのファンでなくても、マイケル・ジョーダンのことは知っている。これは、シカゴ・ブルズの黄金期のドキュメンタリーなので、スコッティ・ピッペンやデニス・ロッドマンなんかももちろん出てくる。面白い。80年代90年代の話なので、なつかしい(サントラも)。同じ「スポ根」の話でも、日本のプロスポーツだと涙を誘う話になりがちだけど、アメリカのプロスポーツは「金」。団体競技だろうと選手のほうも「俺に勝負させろ!」と個人のプロ魂がすごくて、コーチとのぶつかり方がすごい。

私はシカゴに行くたびに、「マイケル・ジョーダンのステーキハウスに行こうかなぁ」と悩んでいる。シカゴの目抜き通りにあるので一回行っておこうかと思ってしまうのだ。麻生十番の「MJ23」というバーには行ったことがある。一回しか行ったことないけど、多分いつ行っても、マイケル・ジョーダンのベストマッチが見られるはず。

Waco (Netflix)

遂に『WACO』(ウェーコ)を見てしまった。ストリーミング三昧の生活で、いちいち感想を書いている暇もないほど見ているけど、これは衝撃を受けた。個人的には『Tiger King』よりもインパクトが強かった。

あのブランチ・ダビディアンの教団本部の建物に戦車が突っ込んでいくシーンは、私の目焼き付いている。なぜかというと、当時働いていた会社の倉庫がウェーコにあって、私の仕事はその倉庫に「商品番号XXXをYY個、ロサンゼルス港経由で出荷してください」と英語で書いて、FAXを送ることだったのだ。おそらく、当時の日本で私ほど毎日「WACO」と紙に書いていた人はいないのではないか。なのに、あの事件のせいでウェーコが一気に有名になってしまった。よくわからないが、「私はウェーコをよく知っている」と思いながら、テレビで興奮気味にニュースを見ていたのだ。

これはネットフリックスのオリジナルではないんだね、知らなかった。てっきり、ネットフリックスが作ったから豪華なんだと思ってた。テイラー・キッシュもすごいけど、ローリー・カルキンが心の安らぎどころになってくれてよかった。

自己隔離生活(Breaking Bad)

El Camino

今更だけど、「ブレイキング・バッド」を全部見終わった。何年か前、シーズン2までは見ていたものの、見ているだけで力と魂が吸い取られるような内容なので、休憩しているうちに他のドラマに心を奪われていた。そして去年、「ブレイキング・バッドのその後」という設定の映画「エルカミーノ」がリリースされたので、それを見た。面白かったけど、やっぱりドラマを全部見てないから100%楽しむ、というわけにはいかなかった。もうこれは隔離生活中にドラマを全エピソード見るしかない!

で、魂を吸い取られつつ全部見た。ものすごく面白かった。どのキャラクターもよかったけど、スカイラーの非論理的(そう)な暴走ぶりが好きだった。

12年も前のドラマだからしょうがないけど、携帯電話がスマホでないことにいちいち気が取られてしまった。登場人物たちは、のっぴきならぬ電話を掛けたあと、二つ折りのガラケーをバキッと折って、跡がつかないようにする。あと、車の車種も気になった。PTクルーザーのような形をした車に時代を感じた。この12年間で劇的に私たちの暮らしが変わったってことだな。

あー、アリゾナに行きたい。 1994年にカリフォルニアからフロリダまで車で横断して以来、サウスウェストは大好きな場所になり、その後も何度も車で旅をした。でも最近行っていない。

それより、オンタリオ州とカナダ連邦政府の両方が、カナダにおけるコロナ終息までの今後の感染者数と死亡者数の予測を発表し、「夏にピークを迎え、秋には終息するだろう」などと恐ろしいことを言っていた。この北国では、春、夏、秋が駆け足で過ぎていき、長い冬が来る。今年は冬が明けても外出しづらいだけでなく、秋までなるべく家の中にいたほうがいいということなのだろうか? コロナも怖いが、コロナニュースでいきり立つ人々が苦手だ。

Portrait of a Lady on Fire

白黒映画の仲間から、きれいに掃除した部屋の写真が突如送られてきて、何だろう? と思っていたら、「さみしいから遊びに来て!」と連絡がきた。「じゃ、お茶だけでも」と出掛けたら、映画も一緒に見ることになった。

「上映時間がちょうどいい」という理由だけで見に行ったのだが、結果的に私たちは爆睡してしまった。最後の10分は面白かったが、その時点ではもはや「はよ、終われ!」という気持ちになっていたので、何でも受け入れる気持ちになっていた。不眠症に悩まされているときはかなりの確率で眠れると思う。

寝たとはいえ、奇跡的に私はこの映画のタイトルにもなっている「女が燃えているシーン」は見届けていた。ところが仲間はいびきをかいて寝ており、「なんでLady on Fireってタイトルなのかしら」とあとで不思議がっていた。

仲間は高齢者なので体のあちこちにガタが来ており、映画館からブロア駅までの地下道で休憩しながらゆっくり歩いていたら、家に着いたのは午前1時を過ぎていた。ベイからブロア駅までのあの地下道に軽く1時間はいたのではないか。

映画とは関係ないけど、昔、京都に住んでいたときの知り合いが、かぎ針で変わったアクセサリーを作っていることを知った。彼女は昔からそういうものを作っていたけど(だから知り合ったのだけど)、その頃はまだ「アクセサリー」ではなく、小さな編みぐるみの宇宙人のようなものだった。

http://www.iog.co.jp/tokusyu/yamada2014/01.html

インスタも見つけた。メガネがないない、と言いながら作っているみたい。
https://www.instagram.com/sakikoshantian/

嗚呼! 私には今何かを作る時間がない。