It’s been dealt with

日本からアメリカに渡り、初めて仕事をしたとき、「あ、もうそれやりました」と言うのに「It’s done」といつも言っていました。でも、「あれはもう(私もしくは誰かが)着手してますよ(終わってはないけど)」と言いたいときに、何といえばいいのかな? と思っていたら、アメリカ人が「It’s been dealt with」と言っているのを耳に挟み、「これか!」と思いました。現在形過去完了と受動態のダブル技ですが。

今回のミニチュアのティーセットは、フランスのリモージュ焼のミニチュアです。ま、本物ではないと思いますが。アンティークのミニチュアのティーセットの裏側には、「made in Japan」とか「made in occupied Japan」と記されていることがよくあります。実に細かい花の絵などが手描きだったりして見とれてしまうのと同時に、戦後直後はこういうものを作っていたんだなぁ、としみじみ思ったりするわけです。

ちなみに私の祖父は戦後に起業しました。日本軍が使っていた土地を買って工場を作って、ある商売を始めました。化学の知識が相当必要そうな商売なのに祖父は元銀行員だったし、商学部出身だったので、誰かとタッグを組んだのでしょう。そういうたくましさは、私たち三姉妹にもちょっとだけ流れているから不思議です。

No Need To Butter Me Up

誰でも褒められたい。褒めてほしい。

しかし褒め加減も重要です。度を越すとおべっかやごますりになり、裏に何かあるのでは? と勘ぐってしまいます。ティーンエイジャーの頃、毎日のように私の容姿を執拗に褒めるクラスメートがいて、「ふ~ん」「そんなことないよ」「ありがとう」のバリエーションでひたすら返していたのですが、ある日、本当に嫌になって、「そーですが、何か?」的な言葉を返したところ、痛い目に遭いました。大人になった今でも「なんであのとき我慢ができなかったのかな」と思います。本当に、褒めるほうも、褒められるほうも、加減が…… 自制心が求められるのです。

「You don’t need to butter me up. 」は「おべっかなんて使わなくていいんだよ」です。おべっか、ごますり、ご機嫌取り、どれでもいいですが。

それはさておき、この動画に出てくる、小さな猫の絵皿に注目。私のアンティーク探しのなかで1,2を争うお宝発見だったのです。もう1つのお宝は、このウェブサイトの「Welcome」ページにあるウィローのミニチュアカップ&ソーサ―。この2つはネットで見つけたのではなく、巨大なアンティーク市場で見つけたのです。