Better Call Saul

コロナの巣ごもり生活が始まった頃、1話を見るのに時間のかかる『ブレイキング・バッド』を全部見て、今、やっぱり1話を見るのに時間のかかる『Better Call Saul』を見てる。『Better Call Saul』は、スターウォーズにたとえるなら、アナキン・スカイウォーカーがなぜダース・ベイダーになったのかを説明する話に似ている。『ブレイキング・バッド』に登場するワル(だけど悪徳ではない)な弁護士が、なぜ闇の世界で生きることなったのかを延々と6シーズンかけて説明している。ジミーがソウルになって、今はジーンとして生きているというややこしい設定だし、『ブレイキング・バッド』を見ていないと、面白くはないだろうけど。

『ブレイキング・バッド』よりストーリーは時間を逆行している設定なので、Saul役のボブ・オデンカークをはじめ、『ブレイキング・バッド』のときから出ている役者たちの加齢が気にはなるが仕方がない。

巣ごもり生活とともにネットフリックスデビューした友人とドラマの好みがあまりにも違いすぎて、重なるとこがない、と思っていたら、『Better Call Saul』で初めて重なった。人の好みってわからないものだな、と実感……

Neat

この動画は『Breaking Bad』を見ていないと響かないかもしれない。ディンプルピンチといえば『ブレイキング・バッド』のウォルター、ホワイト・ルシアンといえば『ビッグ・リボウスキ』のデュードと決まっている。ま、どっちも知っていたところで大した得にはならないトリビアだが、デートに行って、「ディンプルピンチ」と注文した瞬間に、デートの相手が「ミスター・ホワイト! ウォルター!」などと興奮した反応を示せば、相思相愛になれる可能性がある。

ちなみに、動画ではディンプルピンチではないものの本物のスコッチウィスキーを使っている。

自己隔離生活(Breaking Bad)

El Camino

今更だけど、「ブレイキング・バッド」を全部見終わった。何年か前、シーズン2までは見ていたものの、見ているだけで力と魂が吸い取られるような内容なので、休憩しているうちに他のドラマに心を奪われていた。そして去年、「ブレイキング・バッドのその後」という設定の映画「エルカミーノ」がリリースされたので、それを見た。面白かったけど、やっぱりドラマを全部見てないから100%楽しむ、というわけにはいかなかった。もうこれは隔離生活中にドラマを全エピソード見るしかない!

で、魂を吸い取られつつ全部見た。ものすごく面白かった。どのキャラクターもよかったけど、スカイラーの非論理的(そう)な暴走ぶりが好きだった。

12年も前のドラマだからしょうがないけど、携帯電話がスマホでないことにいちいち気が取られてしまった。登場人物たちは、のっぴきならぬ電話を掛けたあと、二つ折りのガラケーをバキッと折って、跡がつかないようにする。あと、車の車種も気になった。PTクルーザーのような形をした車に時代を感じた。この12年間で劇的に私たちの暮らしが変わったってことだな。

あー、アリゾナに行きたい。 1994年にカリフォルニアからフロリダまで車で横断して以来、サウスウェストは大好きな場所になり、その後も何度も車で旅をした。でも最近行っていない。

それより、オンタリオ州とカナダ連邦政府の両方が、カナダにおけるコロナ終息までの今後の感染者数と死亡者数の予測を発表し、「夏にピークを迎え、秋には終息するだろう」などと恐ろしいことを言っていた。この北国では、春、夏、秋が駆け足で過ぎていき、長い冬が来る。今年は冬が明けても外出しづらいだけでなく、秋までなるべく家の中にいたほうがいいということなのだろうか? コロナも怖いが、コロナニュースでいきり立つ人々が苦手だ。