アジャスタブルベッド、それはひと昔前なら「介護ベッド」と呼ばれていた代物だ。これを欲しいと思ったのは入院がきっかけなのだけど、ベッドを買い換えるとなると、古いものをどうするか、寝室をどうするか、などの諸問題が発生するため、考える時間が要った。
アジャスタブルベッドってのは、台が電動式で、リモコンで上半身を起こしたり、足の方を高くあげたりできる。ソファーベッドとは違い、ベッドがソファーに近づいている形態の家具。
たとえ夫婦でもシングルベッドを2台買い、それを並べてキングサイズのベッドのように見せかけて、夫婦別々にリモコンで調整する、というものらしい。おそろしいことに、2台を「一緒に同じ角度に動かす」という機能もある。要らんぞ、そんな機能!! 夫婦の片方が異常に支配的だと、逃れられないからね。
話を元に戻してと……
問題はこの「台」をどこで買うか。アマゾンをはじめとする通販サイトでも買えるけど、ちょっと試してみたい。基本、どれもこれも同じような作りではあるものの、微妙に全部違うし、値段にすごく幅がある。最近は、ネット販売のみでアジャスタブルベッドを売るけれど、提携の家具屋に見本が置いてある、なんてとこもある(GHOSTBED とか)。
考え抜いた結果、私は
- ベッドの「台」は、実物見てからネットで買う
- マットレスはベッド屋さんで寝心地を確認してから買う
- ベッドフレームは買わない
と決めた。現時点、GHOSTBEDで「台」を買い、古いマットレスをそれに載せるとこまできた。今月中にマットレス買うつもり。ちなみに、マットレスはスプリングさえ入っていなければ、どれでもいいけど、超分厚いタイプはたぶん「曲がり」が少ないと思う。
アジャスタブルベッドは、小さくコンパクトに梱包されて送られてきたが、一人では持ち上げられない。組み立ては超簡単。私の買った台は、足元灯付き、USBポート4つ、上半身と足のほうが調節できて、停電したときは電池があるので、それでベッドを平らにできるタイプ。マッサージ機能も付いているけど、それは超しょぼかった。
停電したときのことがいちばん心配だったので、GHOSTBEDのサイトでAIに聞いたら、取扱説明書をPDFで送ってきて、「XXXページを見てるとわかりますが、電池で対応できます」って教えてくれた。賢い。
使い心地? いやぁ、いいですな!! 何がって、本を読むときと映画見るとき。サイコー! 長時間読書する場合、椅子だと足がむくむもん。
余談
古いベッドは看護学校の学生さんに売った。「お嬢ちゃん、お代はいらねえよ」なんてかっこいい台詞を言いたかったけど、言えなかった。金額を半分にしたけど、半分にするくらいなら、タダであげればよかったと思って、意外と自分はしみったれていると思った。
その学生さんは、お母さんと小さな弟と一緒に取りに来た。お母さんは、「成長した子熊を突き放して自立させる母熊」の境地にいる人で、「きょうこりんばっかりに作業させてないで、お前がやれ!」と携帯でわが子に指示していた。「お母さんに怒られた……」とか言いながらベッドを運ぶ姿は、けっこうほほえましかった。