ChatGPT

今、ChatGPTで遊んでいる人は多いよね、きっと。

うちの猫は、以前マッサージチェアを恐れ、そこで寝ることがなかった。ところが、最近いつも陣取っている。一体どういうことなのか。ChatGPTに英語で質問してみると、「マッサージチェアを心地よく思っているのでしょう」「マッサージチェアに大好きなもの(私?)の匂いが染みついているのでしょう」などと、もっともらしい答えを返してきた。ついでに、猫について一句詠んでよと無理を言ってみたら、ちゃんと英語で俳句を詠んだ。決してうまくはないが。

ChatGPTは、今のところ、「いや、実はマッサージチェアの中に現金が隠されていて、あなたの猫は、それを守っているのです」とは言わない。でも、質問の仕方を変えれば、そういう返事もしそうな気がする。

ひと昔前、蘊蓄を垂れるのが大好きなタイプの人たちがいた。ところが、スマホとウィキペディアの組み合わせで、あのような人々はほぼ駆逐された。今はクイズ番組とトリビアナイトくらいしか出番がないのでは?と思う。なんだろうか。記憶力のすごさは、人間が持っていると「蘊蓄野郎!」と疎んじられがちなのに、AIだともてはやされる。

最近、ネットで検索しても何を信じていいのかよくわからない。特に健康関連。ゆうべ、ゆで卵を食べて苦しくなり、ネットで調べたら「ゆで卵アレルギー疑惑」が浮上した。「そうかもしれない……」と大事をとって寝たが、朝起きてから、仕事をするのが嫌なだけだったかもしれないと思った。

今日のハイライト

私はDavid Sedaris が大好きで、よくオーディオブックを聞いている。彼は自分の書いた文章に取り立てて自信があるわけではなく、編集者やエージェントに「これいいですね」と言ってもらうことで、自信を持つ/喜ぶと言っていた。だから、わざと「本当に?本当に?」としつこく聞き返し、何度も同じことを相手に言わせると言っていた。私もその手でいこう。

句会と白蓮れんれん

Becoming a poet

頭の体操したいし、そこそこクリエイティブに遊びたいし、何よりバカ笑いしたい。それに北国では冬の室内遊びを考えないといけない…… ということでしばらく前に句会を決行。一応、形式や伝統は重んじるけど、それ以外はどうせ海外在住の身だし、ということでゆるめに。

もちろん予習も修正もしない。その瞬間に爆発する創造性が決め手になるようなしくみでやっているので、その場でひねりだすことがすべて。場所もパブ。お酒が回ってくるとピン句(大人の俳句)も詠んでしまうし、「うーん」と産みの苦しみを味わっている最中に、80年代の懐メロがおかまいなしに邪魔をする。普段は使わない部分の脳みそをフル回転させているので、せっかくだから記録して、インスタに句を挙げている(別アカウントで)。

海外でも夏井いつきの本が大活躍。

上達したら、もっと複雑な思いを短歌にしたためたい、と思っていたけど、林真理子の『白蓮れんれん』を読んでいたら、白蓮の恨みがましい恋愛の和歌がいっぱい出てきて、私には無理だと思った。私はどっちかというと失恋からの復活を祝福する歌のほうが得意だと思う。

ちなみに『白蓮れんれん』は、途中から白蓮が林真理子化していた。白蓮の口を借りて、林真理子が言いたい放題言っている。まあそれが面白くもあるけど。