The Dropout

なぜか私は番組名を『The Droplet』だと勘違いしていました。正しくは『The Dropout』。そう言い間違えてしまうのは、注射器を使わず、血を一滴採血すれば、いろんな検査ができるテクノロジーを開発したと豪語していたエリザベス・ホームズの話だから。

このドラマも、『令嬢アンナの真実』も、アメリカの超富裕層に食い込む「突破口」を見つけた瞬間に、自分に流れ込むお金の金額がとんでもないレベルに跳ね上がり、それに比例して嘘のスケールも大きくなります。つまり、お金が有り余っている超富裕層へ「つなぐ人」を見つけだすしぶとさと、はったりをかませる能力が重要ということなのでしょうか。

『令嬢アンナの真実』のアンナにも、『The Dropout』のエリザベスにも虚言癖があり、人生の最終目標が「リッチになる/有名になる」ことでした。もしかするとエリザベスのほうは、最初のうちは世の中を変えるテクノロジーを開発する野心があったのかもしれませんが。最終的には、周囲にいる人々が目を覚まして彼女たちから離れ、彼女たちは失墜しています。大金には無縁のジャーナリストが必死に食いつくところも、この2つのドラマの共通点です。

『令嬢アンナの真実』のアンナには愛すべき「キメ台詞」がたくさんありましたが、『The Droplet』のエリザベスには、「キメ顔」がてんこ盛りでした。目を大きく広げて、絶対に瞬きしない! 実際のエリザベスは目がぎょろっとしてて、声をわざと低くくして話していました。アマンダ・サイフリッドがその不気味さを100倍くらい増幅させていて、そこが見どころかな。あと、守秘義務契約をみんなよく守っているので、いかにもアメリカって感じがします。ドラマだけでなくて、現実でもアメリカ人は守秘義務を(訴えられることがリアルなので)よく守る気がします。ジェフリー・エプスタインを悪を暴くときも、この守秘義務契約がかなり難関だったそうです。

ちなみに、このドラマはポッドキャストをもとにして作られています。

あと、この動画を見れば、実在の人物たちの顔が確認できます。

The Queen’s Gambit

ものすごく暗い話でしたが、話を語る順番って大事だなって思いました。主人公がやさぐれたときのメイクがすごかったです。あと、人生に「鉄板」があるってすごく大事だとも思いましたね。ま、主人公にとってそれがチェスなわけですが。

巣ごもり生活が続いているし、このドラマに触発されてチェスやってる人、多いんでしょうね。以前働いていた会社にはチェスクラブがあって、夕方になると、会社の人とその子どもたちが会議室に集まってやってました。

我が家はチェスではなく、囲碁だったので、祖父は近所の人と対戦するため自転車に乗って互いを訪ね合っていました。祖父が好んで対戦する人は「船乗りさん」だったことを亡くなってから知りました。私も小学生の頃、囲碁を習おうと思いましたが、碁会所のたばこの煙がすごくてあきらめました。祖父は私の大学生時代の下宿先の大家さん相手に囲碁を打ったこともあり、「あなたのおじいさんとまた一局お願いしたいわぁ」とよく声を掛けられました(あれは、自分で声を掛けられないから、私に頼んでいたのではないかと今頃になって思う……)。そういえば、サンフランシスコに住んでいた時、外でテーブル広げてチェスやってる人いっぱいいたな。

全然関係ないですけど、今頃やっと『ひよっこ』全部見終わりました。世の中いろんなコンテンツがあふれていますが、ああいうドラマってNHKの朝ドラしかないんじゃないか、とネットフリックスで海外ドラマばっかり見ている私は思いました。