ムーミン読んでます

北欧の同業者さんから、「この順番で読むといいかも」と教わり、ムーミン全集(9冊)を読んでます。おそるべしムーミン…… 荒唐無稽なムーミン一家の行動のなかから、「自分の好きなことをやって生きるのは幸せですよ」と重大なメッセージが漂ってきます。もっと子どもっぽい話かと思っていたら、夏が短いことを知っている北国独特のもの悲しさが全体ににじんでいて、少し怖さもあります。全集を読みつつ、そのうち、トーベ・ヤンソンの短編集にも手をつけようと思います。

ちなみに、ムーミンキャラクターにたとえるとしたら、私は「ムーミンママ」なのだそうです。自分でも自覚はあるな。

『ムーミン谷の彗星』には、「ニョロニョロたちは、どこかにあるあこがれの地をめざしているけど、どうしてもたどりつけないんだって……」と書かれていました。はじめて知りました。

フィンランドにはムーミンがあっていいなと北欧の同業者にもらしたら、「カナダには赤毛のアンがあっていいじゃないですか!」と反論されました。でも、赤毛のアンの最大の弱点は、原作にイラストがないため、いろんな絵柄の赤毛のアンが存在することです。つまり、キャラクターグッズになれない。「赤毛で三つ編み、そばかす」を盛り込んでおけばいいわけではなく、うっかりするとウェンディーズ(ファーストフードの)のロゴになりかねません。

『対立・葛藤類語辞典 上巻』出ました

新しい訳書が出ました。

さぁ、出ましたフィルムアート社の類語辞典シリーズの最新版!タイトルも表紙デザインもキテレツで、私は大好きです。内容はいたって真面目。小説や脚本で、心の中の葛藤や、対人関係での揉め事などを書くときに、深堀りするのに超便利です。さらさらページをめくっているだけで、無意識に感じていたことがふっと意識の中に出てきます。

試し読みはこちらから。

試し読みのページには、私のプロフィールもオリジナルロゴと一緒に載せてもらってます。いろんなバリエーションのロゴ作ってもらっておいて、ホントによかった。あけみさん、ありがとう! 

大型書店には既に平積みされているらしいです。日本にお住いの方、見つけたら、写真とって見せてください。

タイトルをよーく見てください。「上巻」とありますね。ってことは下巻も? 乞うご期待!

18世紀のドレスメイキング – 手縫いで作る貴婦人の衣装

新しい訳書が出ました。

縦横無尽にいろんなトピックの本を訳している私ですが、今回はじめて、趣味と仕事が合致しました。訳しながら、試し縫いしていたので、お手々が超忙しかったです。

18世紀のドレスを18世紀らしく手縫いで作ってみましょう、という本で、4タイプのドレスが紹介されています。この時代に女性の服がどのように変化していったのかがわかる一冊です。基本、現代に近づくにつれ、本来下着であったものが外に出てくるわけですが。著者たちが18世紀に注目したのは、アメリカ人だからかもしれません。現代のアメリカは18世紀に「建国」したことになっているので。あくまでも私の想像ですが。

著者たちは、ビジネスもお上手です。ドレスは作れても靴までは自分で作れません。だから、18世紀の靴を販売しています。はぁ~、さすが商売上手のアメリカ人!!サイトはこちら:https://www.americanduchess.com/

お裁縫の猛者のみなさん、これを見てドレスを作ったら、是非SNSに載せてください。見たいです! 全部ドレスを作らなくっても、袖だけとか、ペチコートだけとか、ストマッカーだけでも楽しいと思います。特にストマッカーは、普通のテーラードジャケットを着たときに使えそうです。翻訳中にドールサイズでイタリアンガウンの袖を縫ってみました(↓)

完成したら、こちらの動画を見て、自分で着つけてみてください(本にも着方の説明あります)

新しいことしてみる?

年末も年始も変わりなく、ひたすら仕事をしていましたが、同業者をはじめ、フリーランスをしている人はみな同じようでした。でも、お勤めをしている人はそうじゃない。私も会社員時代は、「長い休みがないと、やってられねぇ」と思っていました。ちなみに私は、アメリカの企業に勤めていたときはもちろん、日本の会社でお勤めしたときも、有休を全部取りつくしていました。「有休」それはサラリーマンだけが持つ特権です。

この間、大組織の中で働いている知人が、「定年が来たら、さっと身を引いて違うことがしたい」と言っていました。その気持ちがとてもよくわかる気がしました。ちなみに私の父はささっと仕事を辞め、ぶらぶらしていましたが、長生きしているせいで、もう「仕事を辞めてぶらぶらしている時間」のほうが長くなっているはず。私の祖父はその逆で、一生現役。体が自由に動かなくなるまで働いていました(自分で起業した会社だったので、誰もクビにできなかったのかも??)

まあ私も一生現役で行くでしょう。というか、自分で「これも仕事のうちだ」と思ってやっていることの多くは、他人にとっては遊びのようなものだから。遊びでない証拠(?)は、映画やドラマを観るにしても、読書にしても、メモをとりながらやってるってこと。いつもメモ用紙に書きこんでますが、すぐなくすので、書いたら文箱のようなものに入れてます。ところが、その文箱がパンパンになってきたので、スキャンしようと思って、スキャナーを買いましたが、スキャンしてる時間がないです。

この間までやっていた翻訳の仕事で、訳しながら図を描いていました。それがないと他の人も原文が何言ってるのかわからないと思ってスキャンしました。それが新しいスキャナーを使った初めての「メモ」でした。なんと、その図は訳書の中に使われるらしいです。すごくないですか? 私の理解が合っていたという証拠ですよ!?

さてさて、今年、何か新しいことをはじめるとしたら? と考えていたのですが、クリスマスプレゼントにポッドキャスター用のマイクをもらったことですし、ポッドキャストしてみよっかな。ユーチューブライブに出たとき、意外に楽しかったし、見てくれた人も面白かったって言ってくれたし。

もちろん、去年はじめたことも続けますよ。著作権切れの作品の翻訳とか、書評講座とか、その他諸々……

できるかなぁ、滑舌が悪くて、要領よくしゃべることができないのに。よくわからないでいたら、「わたしがプロデュースしちゃる!」という猛者が現れました。とりあえず、5回くらいやってみようかな。目標設定はいつも低め、が信条の私です。

でも、もともとブロガーだった人が音声&映像に乗り出した結果、「ブログのほうが隙間時間に読めてよかったのに!!」と思うことは多々あるので、続かないかもしれません。スキャナーと同じで、このプロ用マイクもインテリアと化す可能性は高いです。

2021年も終わり……

今年も近辺以外はどこにも行けなかった。楽しみにしていたニューヨーク行きも危ぶまれている。

2021年は盛りだくさんだったけど、すべてが仕事がらみだったような気がしてならないのが、残念といえば残念。すごくよかったことは多くの同業者とつながれて、親しくなったこと。

1)YAの勉強会に入れてもらった。自分はYAが結構好きなんだということに気づいた。

2)セルフパブリッシング講座をとった。出版社を作るつもりはないけれど、出版業界のいろんなことを学んだ。すごい情報量だったので、自分に関係ないところは忘れてしまうかもしれない。いろんなことを知らなさすぎて、バカ丸出しで講座を受けたけれど、講師に手取り足取りでいろんなことを教えてもらった。

3)翻訳者向け書評講座をやった。こちらは、講座直後に炎上事件が起きたので、いろんな意味で心に深く刻まれた。この機会に同業者たちと親しくなれたのもうれしかった。書評というものは何なのかを深く考えさせられた講座だった。受講者の間で盛り上がって、有志が書き直したものをここに載せてる。

4)クラブハウスで同業者と頻繁に話した。私はそれまで一匹狼的にひとりで黙々と仕事をしていたので、他の翻訳者とこれほど密に情報交換ができたのは、本当にありがたかった。毎回情報交換をしているわけではなく、無駄話をすることも多いけど、それも楽しい。

5)同人誌『クリスマスの伝言』を作って出した。イラストレーターの友人にはこれがきっかけで仕事が舞い込んだが、私には…… 来年に期待しよう。同人誌やクラファンという形態で翻訳物を出版している人々に直接体験談を聞けたのはとてもラッキーだった。どの形で出版物を出すにしても、それぞれに違った苦労と喜びがつきもの。同人誌は「著作権切れ作品」を掘り出す作業が意外と楽しい。

6)本は4冊訳したと思う(まだ刊行されていないものもある)。

7)カナダを伝える会を発足させたけど……(目的が明確でないよね。反省)

8)ユーチューブライブに初めてゲスト出演した。恥ずかしかったけど、始まってみれば楽しかった。誘われればまたやってみたい。3人で鼎談がいいなぁ。翻訳について、ためにはならないけど面白い小話(または裏話)をいっぱい集めた披露会とか。

9)友だちとゆるく続けている句会が、リアルには集まれなくなって早や2年。記念に『パンデミッ句』という句集をみんなで作った。

10)デジタルピアノでけっこう遊んだ。しかし一向にうまくはならない。

11)配信を見まくった。そのせいなのか、あんなに大好きだった映画館へ行くのが億劫になった。1回しか映画館に行かなかった(非常に楽しかったけれども)。白黒映画同好会の人々とも2年以上会ってない。みんな大丈夫かしら?と心配になることも時々あるけれど、後期高齢者や健康に問題を抱えている人が多かったので、怖くて連絡できない。白黒映画は後期高齢者と見に行くと楽しいんです。当時のことを昨日のように話してくれるから。

12)今年も、編み物も刺繍もほとんどできなかった。以前、どうやって編み物の時間を捻出していたのだろう?と考えて、ふと思い当たった。今年は配信をメモをとりながら見ていたせいで、お手々が忙しかったのだった!

13)カリフォルニア州からカナダに持ってきた赤いプリウスにさよならした。思い出深い車だった。ディーラーで買った、その足でNHLの試合を見に行った。ディーラーのおじさんが「新車をいきなりかっとばしたら、あかん! 時速60マイル!」と注意する声を背中で聞きながら、時速80マイルで走った。ギリギリ試合に間に合った。オバマの大統領就任演説を聞いたのも、あの赤いプリウスの中だった。初の黒人の大統領ということよりも、あの若さに感動して、車のなかでうるうるとしたのを思い出す。プリウスを売った中古車屋のお兄さんに「これ、どこへ売るんですか?」と訊いたら、「外国」と言っていた。次は、暖かい国に行ってもらいたい気がした。

14)『白鯨』を読み通したのをきっかけに、鯨好きになった。

15)去年よりツイッターを使うことが増えたけど、それは良し悪し両方あるな。

クリスマスはゆっくりしたけど、年末年始は仕事。暖かくなったら、どこかにパァっと行けるようにしたい。

来年は、そーねー、持ち込みを成功させてみたい。今年はそのやり方をいろいろ学んだ一年だったので、それを活かして。