今年の終戦記念日には『ゆきゆきて、神軍』を観ました。この映画の英語タイトルで検索すると、インターネット・アーカイブで無料で観ることができますし、アメリカやカナダにお住いの人なら、The Criterionでも。英語は、『The Emperor’s Naked Army Marches On』です。
最後まで観たけど、精神的にきつかったです。『野火』みたいに映像がグロいわけではまったくありません。本当に人肉を食べて生還した(であろう)人たちに真実を述べよ、と奥崎謙三が迫っているからです。
奥崎謙三のことも、彼が執拗に訪ねる元日本兵たちのことも非難する気持ちにはなれません。何も言えない。どこに向けて言えばいいのかわからないけど、為政者の都合でこんな思いを味わされるのはごめんです。
帰還兵の証言を集めた本なども重要ですよね。