「半蔵」秘話

帰国中に日本酒を贈る機会が何度かあって、東京の宿泊先の近くに「三重テラス」があったので、伊賀の大田酒造の「半蔵」をそのたびにプレゼントしていました。なぜ「半蔵」を選んだのか、秘話を披露しようと思っていたのに、毎回別のことをしゃべりすぎて、秘話には及ばなかった。あとで知ってもらいたいと思うので、ここに書いておきます。

小学生の頃、チェーンレターが流行りました。「このハガキを手にした人は、さらに5人の友だちにハガキを送り、このハガキに記されている人に手紙を送ること」と書かれていて、私が手紙を送ったのが、今の大田酒造の副社長(?)の大田さんだったのです。これをきっかけに高校進学くらいまでずっと文通が続きました。我が祖父は「大田酒造のお酒はおいしい」と言っており、「まだ文通しとるんかい?」と時々声を掛けてくるほど気になっていたようです。当時、私は文通魔で、英語でも文通しようとアメリカのコネチカット州の子にエアメールを送っていたのですが、それは長続きはしませんでした(語学力のせいと思われる)。

大田さんとの文通は高校時代に途絶え、私は京都に進学したのですが、なんと同じ大学の同じ学部学科で彼女に再会したのでした(すごくないですか?)。でもその頃の私は人生最悪の低迷期を送っていたため、特にまた付き合いを復活させるということはなかったです。

その後、何年も月日が経ち、大田酒造のお酒は伊勢志摩サミットのディナーの乾杯酒に選ばれたと風の噂に聞きました。三重県外の友人知人にお酒を贈るときは、「半蔵」を選ぶことにしています。何を話したらいいのかわからない初対面のときや、話題が途切れたときに、たいへん役立ってます(笑)。

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