エレベーターの扉が開くと、そこにチワワを抱いた小さなおばあさんがいた。153cmの私がびっくりして見下ろすくらいだから、背の高さは110cmくらいだろうか。なんだかぎこちない。何か話しかけないと……
「犬がぶるぶる震えてますね。寒いのかな?」
小さなおばあさんはどこかの外国から来た、英語が不得意な人だった。気まずい……。おそらく向こうも気まずい。私にも経験がある。かつて英語圏に引っ越してきたばかりの頃にスモールトークに返事できなくて、キョどってしまう時期をやり過ごしたことが。
私はチワワを指差し、自分を両腕で抱えて、ブルブルっと体を震わせてみた。
「イエス、イエス」
そこでエレベーターの扉がやっと開いてくれた。おばあさん、チワワ、サヨウナラ!!
それはさておき。
是枝版『阿修羅のごとく』を見終わった。独善のかたまり、次女まきこに始終いらいらさせられたが、彼女が正義を振り回すから、あのドラマは面白いのだ。私は三姉妹の真ん中なので、四姉妹とはあのように「下2と上2」に分かれるものなの?と気になった。『細雪』の四姉妹はどうだったっけ?
そして、いつも思うのだけど、この間見終わった『パチンコ』といい、アジアの昔の女性は寄り集まって食事を作ることが多い。
今は『セヴェランス』を見てる。Apple TV+を無料購読中だしね。
ヴァージニア・ウルフの『フラッシュ 或る伝記』を読んだけど、読みたいと思った版じゃないのを読んでしまった。
アン・カーソンの『赤の自伝』をちびちびポート酒を舐めるように読んでる。もうすぐ終わり。
101歳のお友達のお見舞いに行った。「この年になると、とんでもないところにガタがくるのよ!」とベッドに横たわりながらお話になる姿に生命力の強さを感じた。
オンタリオ州からばらまかれた200ドルを全部ピックルボールに注ぎ込んだった。
