Y交換日記10

小5のはなちゃんとの交換日記はLINEでやっている。公開することは了承してもらっているとはいえ、絵日記と比べると、「LINEをさらしている」感はある。だけど、これは交換日記なのだ。

はなちゃんは夏休み前半、一人でおばあちゃんちに3日間泊まっていた。夜な夜なおしゃべりに花を咲かせ、おばあちゃんの話し相手として過不足なかったらしい。そうとはしらず私は、ほかのちびっこに話しかけるノリで、はなちゃんに日記を書いていた。たとえば、こんなかんじで……

やや反省。とはいえ、私は普段からどうでもよいことばかり話している。この間もそうだった。一人でエレベーターに乗ったと思ったら、実は中に、子犬を抱いた小さなおばあさんがいた。あまりの小ささにすぐに視界に入ってこなかった。「うわぁ!」と驚いてしまった。失礼にもほどがある。驚く私を見て、おばあさんはどうにかせねばと思ったのか、こちらをじっと見つめ、一言、「ハロー」と声を発した。密室空間って、こういうとき困る。私は笑ってしまったのだった。我慢しきれなかった。本当に失礼だった。その後しばらくは、会う人会う人に、「こういう状況のとき、あなたならどうする? 笑いを我慢できる?」と聞きまくっていた。

とうとうタブレットを買ってもらって、Duolingoデビューしたのか。私も昔Duolingoで仏語をやったけど、猿真似の域を出なかったので、ここ数年はBoldVoiceという発音アプリに課金して「ハリウッド」に特化した発音の習得をやっている。はなちゃんにやらせたら、なかなか上手にこなしていた。

……とここまでは普通の交換日記だった。ところが突然、こんな大人びた日記が送られてきた。

驚くと同時に、本好きになってくれていることがとてもうれしい。読書の本質を見抜いているよね。外見や表紙から、その人や本が持っている何かがうかがえるけれど、その人や本がどんなストーリーを持っているのかは、その人を知ったり、本を読んだりしないとわからない。だから、人も本も好き……

えらいぞ、はなちゃん! 交換日記をやってよかった。

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