Pickleball begins

私もピックルボール始めました。あまりに運動不足だったのと、骨盤骨折以来、ダッシュというものをあまりしていなかったため、ほかのスポーツよりはいいんじゃないかと思いまして。

先週末に始めて、ほぼ毎日プレイしていました。初日はコートで転んで、手足のあちこちに擦り傷をつくりました。絆創膏をいろいろ取り替えているうちに、あのBANDAIDのすごさを知りました。ほかの絆創膏はすぐにはがれる。

転んだ理由は、「このボールは走れば打てる!」と頭では思ったのに、足が前にでなかったからです。ザ・老い。が!ピックルボールをやっている人は中年以降が多いので、気にしない。だって、私が転んだことなど、みんなすぐ忘れるから。これも、ザ・老い。

でも先日はやりすぎた。気がつけば3時間もコートにいた。結果、軸足である右膝を負傷したようです。ああ、もう今シーズンはプレイできないんだろうか? とりあえず、膝のサポーターを注文しました。

コートのある公園が富裕層エリアにあるため、「うぁ!こんなに白人見たの、久しぶり!」というくらい白人が多いです。みんな余生を謳歌している感じで、ポジティブなオーラが漂っていて最高です。余計な話(何の仕事してるの?とかそういう話)を一切せず、みんなひたすらプレイ、プレイ。話すことといえば、ピックルボールのことばかり。

ほぼ一緒にピックルボールをはじめたインド系のおじさんは、ラケットにボールをあてることが課題、くらいのレベルだったのですが、先日初めて、誰もプレイヤーがいないところへ、ボールを打ち返しました。

「私のはじめての狙い打ちだ!!」

歓喜のあまり、ダブルスの相手とハイタッチしていました。

本当に幸せです。

PODCAST S3 EP1

シーズン 3のエピソード1をお届け。新シーズンです! いきなりゲスト登場です。シーズン1で登場していただいた、もっちりんださんと対面で収録しました! わざわざアメリカのミシガン州から来てくださいました、って私たちのためじゃないですが。もっちりんださんの回は大人気で、視聴回数もほぼトップ。

もっちさんと数時間にわたる収録、ディナー、ワインで大いに盛り上がり、とても面白い話をたくさんしていただきました。

  1. もっちさんがご家族に自分がゲイであることカミングアウトした経験を語ってもらっています。これが、すごく面白くて勉強になる! カミングアウトをしようと考えている人、されるかもと思っている人、あるいは、人には言えない秘密を打ち明けたいと思っている人、打ち明けられて動揺している人は、是非是非聞いてください。
  2. オープニングで、カナダとアメリカの物流の要であるアンバサダーブリッジについて話しています。ここが塞がれると、陸路でアメリカからトロントへ物資が入りにくくなるんです。そんな橋なのに、個人が建てたものなんです。地図で確認してみてくださいね。

今回触れている映画やドラマ

  • Call Me by Your Name、邦題「君の名前で僕を呼んで」
  • The Whale、邦題「ザ・ホエール」(ただし、とてもネタバレしてます)
  • Will & Grace、邦題「ふたりは友達? ウィル&グレイス」

このあと少なくとも3回はもっちさんの回が続きます。映画『バービー』の話、DEI(多様性、平等、包摂)、炎上したSNS投稿の解説などなど、盛りだくさん。お楽しみに!

最後に、今更なんですが、シーズン2と3の間に、チャールズ国王の戴冠式があったので、われらのロイヤルコレスポンデント、よりぞーさんとシーズン2.5ってのを配信してました。もうたくさんの方に視聴してもらってますが、まだの方は是非!

Spotify だけでなく、アップルポッドキャスト、グーグルポッドキャスト、アマゾンミュージックでも聞けます。「きょうこりんと姉御」で検索してみてね。

Barbie + Oppenheimer completed

映画とポッドキャスト

夏の間なかなか映画館には行けず、ようやく『バービー』と『オッペンハイマー』をコンプリートし、夏が終わりました。私はどちらも非常に気に入りました。

『バービー』については、もっちりんださんをゲストにお迎えして、ポッドキャストで散々話しまして、只今鋭意編集中です。ポッドキャストはシーズン3を始める予定ですが、一気にいろいろ収録して、他にもアイデアが湧き、映画祭も始まりそう、ってことで、なかなかシーズンが始められない状態です。趣味でしかないのに、いえ、趣味だからこそ、あれもこれもと欲張るわけですね。これが、会社の仕事だったりすると、「こんなに詰め込むなんて、勘弁してくれ!」と怒る局面でしょう。

『オッペンハイマー』はですね、やはり日本で夏に公開するのは難しいと思いました。実は戦争を体験した人から話を聞く準備のため、いろいろな人の戦争手記を読んでいた最中だったので、私もキツい内容だなと思いました。と同時に、どこの国にも「ホットボタン」があって、それを押すと国内で大炎上するものがあり、日本はやはり太平洋戦争と被爆がそれにあたるのかなと思いました。アメリカなら「社会主義・共産思想」ですね。で、『オッペンハイマー』はその両方が入っているのが面白い点のひとつなのかも?と。

もうすぐトロント国際映画祭が始まるのですが、筆頭スポンサーだった企業が来年からはスポンサーを降りるとか(カナダは不景気に徐々に入っていて、メディア業界でレイオフが炸裂している)、ハリウッドで今もストが続いているので、セレブが来ないんじゃないかとか、盛り上がらない話ばかりを耳にします。ま、私は映画祭に足を運ぶ時間が捻出できないんでは?と思っているので、どっちでもいいです。それに、なんとなくですが、映画祭で世界プレミアする作品も、早く投資を回収するために、すぐに映画館で一般公開しそうな気がします。

最近のつらつら

最近、旧Twitterを離れるために、ブルースカイ、スレッズ、ニュースレターを試しています。ニュースレターはブログ黎明期のような雰囲気が漂っていて結構好きです。スレッズは、別に使わなくてもいいかなと思ったんですが、私はそもそも写真投稿より、文章投稿派なので、インスタよりスレッズ?と思い直している最中です。

ですが、旧Twitterってときどき署名人同士が言い争いを勃発させるので、それをリアルタイムで見るのがとても楽しく、去り難い。

夏休み—ドイツ&フランスの旅

10日間、ドイツとフランスに行ってきた。盛りだくさんだったので、忘れる前に書き残しておく。今回は、「計画を立てるのはやめて、気の赴くままに動く」ことを念頭に置いた休暇だったので、大したことは何もしなかった。

フランクフルト

中央駅に到着するなり、ブルージーンズに黒のTシャツの中年で埋め尽くされていたので、「なんだろう?これがフランクフルトの最新ファッション?」と首をかしげていると、彼らのTシャツに「IRON MAIDEN」の文字が。コンサートがあるらしい。

夜、グーグル先生に示されたルートで中央駅のそばにあるホテルに戻ろうとしたところ、とんでもない地区を通って帰るはめに。普通のホームレスというよりは、ドラッグ依存症がかなり進み、ゾンビ化してしまっている人々があちこちに。コロナ禍以降の先進国の都会の風物詩と言ってもいいかもしれない……

ドイツ入りする前から、在ドイツの方々に「各地のソーセージを楽しんでね!」と言われていたので、フランクフルトのソーセージとは?と調べたところ、意外にも、いろんなハーブが仕込んであるとかそういうのではなく、細めのお弁当に入れるような感じのソーセージが「オリジナル」らしく、店のメニューにそう書いてある。うまい!かじると、プリッとしてる。塩辛さがビールとよく合っていた。

トロントからパッと行ける距離なんだから、フランクフルトのブックフェアに一度は行くべきかなと、思いを新たにした。

ハイデルベルク

中世のお城が有名で、そこへ観光客が一極集中している古都。城のある丘に登るだけで体力を使い果たす。途中で「疲れた!」と揉める家族が続出するほど勾配がきつい。ところが、その丘から降りた直後に家人から連絡があり、「対面の丘をハイキングするから来い」とのお達しが。ハイデルベルクは、あの万年筆ラミーの本拠地。ラミー専門店で子供用ラミーを購入。

家人はハイデルベルクにある大学のサマースクールで一仕事。私もさまざまなネットワーキングイベントに駆り出される。ヨーロッパ各地から学生が学びに来ていたが、工学部の学生って、就職に苦労しない上に、「起業」という現実的な選択肢があるので、全体的に前向きで明るい。まあ、通常の学期が終わっても、サマースクールに参加するくらいなので、モチベーション高めの人が揃っているのだろう。私が何をしているのかを興味津々に聞いてくる子たちもいて、結構楽しかった。

ドイツで起業している性的マイノリティの人に会った。その人の会社で働いている人が全員性的マイノリティで、全員在宅勤務であることを知る。その会社は一攫千金を狙うタイプの「スタートアップ」ではなく、大企業の仕事を請け負う安定型なので、自分たちが働きやすい環境を作るという意味で、こういう起業はありかも、と感心した。

ドイツの大学関係者とやたらと時間を過ごす結果になったが、ある人が「今引退してもオレは退屈せんぞ。読み直したい本が山のようにあるから」と言っていたが、わかる!とうなづきながら聞いていた。

最後に、大学が用意してくれた観光案内人の説明を聞きながら、古都を見て回ったが、歴史好きさんの案内というのは、なぜあのように面白いのだろう。先端技術の開発者 vs 歴女のやりとりもおかしかった。

カールスルーエ

パリ行きの電車が満席で狙っていた電車の切符がとれなかったために、思いつきで立ち寄ることに。ハイデルベルク駅のみどりの窓口で働いているおばさんに、「(乗り換え駅の)カールスルーエには何があるの?」と聞くと、「スー」と答えが返ってきた。「スー?」「スーよ」「スーって?」「アニマルとか」「ああ、Zooのことね」と窓口にてスースー言い合う。

あれだけスースー言っときながら、結局動物園には行かず、ナチス時代の兵器工場が現代美術館になっている「ZKM」へ。広い美術館なので、全部を見る時間はなかったけど、建物が「元工場」感を放っていて良かった。

パリ

カールスルーエからの車窓に、「ああ、こういう風景の描写を翻訳したことあるなぁ」と職業病を発症。ハイデルベルクとカールスルーエののんびり感が一気に打ち消されるパリの駅に到着。その後3日間普通に観光。今回は、友人から「バスキア&ウォーホール展がやってるよ」と情報をもらい、Fondation Louis Vuittonに行けたのがよかった。バスキアが売れる前のマドンナと付き合っていたが、依存症のせいでマドンナに振られたことを知る。

前回パリを訪ねたのは8年前。同じ地区にホテルをとったけど、8年も経つといろいろ変わるもんだなとしみじみ思った。グーグル先生のレストラン評価は全然当てにならないので、一周回って、稼ぐ目的で書いたわけではない個人のブログなどが、いちばんだなと。でも、最近ブログをせっせと書いている人は少ないし、検索してもなかなかヒットしない。

私としては、ギャルリ・ヴィヴィエンヌにあるペーパークラフトの店で、紙で作った蝶々や花を買えたことがいちばんの収穫。8年前に初めて買ったけど、なんたって紙なので、日焼けして汚くなってきていたのを買い替えた!次、いつ来るかもわからないし、いっぱい買ったにもかかわらず、買い足りなかった。

Walking with Sam

俳優のアンドリュー・マッカーシーを覚えていますか。そう、あのブラット・パックのひとり。『プリティ・イン・ピンク』や『セント・エルモス・ファイアー』に出ていた、あの人。今はテレビドラマの監督をしていて、ここ数年は、『Brat: A 80’s Story』や『Walking with Sam』と本を出し、現在、ブラット・パックのドキュメンタリーの制作中なので、ちょこちょことメディアに出てきます。

アイドル俳優であることをやめてから、若いときに一度ひとりでスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラを歩き、壮大な自分探しをしているあいだに、トラベルライターにもなりました。「探していた自分がわからないまま中年になった風」の文章が「旅」とマッチしていてうまい。

コロナ禍のあいだ、「アンドリュー・マッカーシーの本って、意外とおもしろいよ」と人に勧められ、まず、アイドル俳優時代の自分について書いた『Brat: A 80’s Story』を読み、それから、愛息子と一緒にサンティアゴ・デ・コンポステーラを歩いた話『Walking with Sam』を読みました。

『Walking with Sam』は、散歩中にオーディオで聴くのをお勧めしたいです。モラトリアム真っ最中の20歳になる息子サムと巡礼の道を端から端まで歩く話で、当然、息子と父親の関係がその間にどんどんと変わっていきます。著名なパパを持ち、マンハッタンで余裕のある暮らしをしている息子というだけで、「おいおい!」と言いたくなるのですが、それはさておき。それに、ふたりは贅沢なホテルにとまったりせずに、とても庶民的な巡礼の旅をします。

『Brat: A 80’s Story』で、アンドリューは自分の父親に結構お金をむしり取られていたことを告白しているのですが、親子関係が最悪で、父親ってものがよくわからないまま、自分が父親になってしまい、自分の愛息子にどう接していいのか、全然わからないんです。むしろ、息子への愛はあふれんばかりなのですが。表向きは、人生で何がしたいのかわからないで遊んでるだけのように見える息子をどうにかしたくて、「一緒に歩こう」と誘うのですが、本当は自分がどうしたらいいのかわからないんですね。

父はスマホでSNSばっかしている息子を愚痴り、朝寝坊ばっかりする息子を叱りつけながら、一方の息子は口うるさい父親にうんざりしながら、長い長い道のりを一緒に歩き、心のわだかまりを互いにぼそ、ぼそ、と言いはじめる。その姿はなかなかよいものです。母親はニューヨークにいるままで、ほとんど登場しないのもGOODです。

父親って、自由業でないかぎり、2カ月も休みとって子どもと一緒に過ごせないですよね。一般の人にはありえない、この設定がいいなぁって。サンティアゴ・デ・コンポステーラは、結構富裕層が歩いていて、どうやら、景色の悪いところやおもしろくないところはタクシーですっとばすらしいですが、このふたりはずっとひたすら全部歩くのです。日本に置き換えるなら、父と息子がお遍路するみたいなものでしょうかね。

アンドリュー・マッカーシーが若くて可愛かった時代を知っている人には申し訳ないですが、彼はグルメではなく、味覚がお子様で、巡礼の旅をしているあいだ、ピザと牛乳ばっかり食べてます。

『Brat: A 80’s Story』もおすすめです。ブラット・パックの俳優たちや、80年代の青春映画を知ってたほうが、断然面白いですが。今、推し活されている人が多いと思いますが、「推される」ほうは実はこんなに深く悩んでいたんだね、と垣間見ることができるような話です。私は『プリティ・イン・ピンク』や、ジョン・ヒューズの青春映画が好きなので、楽しみました。大好きな映画『プリティ・イン・ピンク』のエンディングで、アンドリュー・マッカーシーの髪がおかしい、何かが変だ、と思っていた人(私)には、その答えが『Brat: A 80’s Story』に書いてあります。まじめな話としては、ブラット・パックというものが流行したのは10年くらいの短い期間なので、その時代の記録としても読めます。