PODCAST S3 EP3

シーズン 3のエピソード3をお届け。今回ももっちりんださんとお話しました! この回は、もっちさんの力作です!ご本人いわく、会心の出来だそうです。ぜひ聴いてください。

  1. 女性のエージェンシーについて話しています。「エージェンシー(Agency)」って、自分で自分の人生を選ぶ力、自己決定能力のようなものを指します。自分で選んだ道なのだから、それが間違っていようと関係ありません。もちろん、しがらみのない人生なんてありえないので、さまざまな制限があるなかで、「自分はこう生きよう」と思うことがエージェンシーなのかなって。
  2. 私の大学進学が危ぶまれた昔話をしてます。「家が貧乏で」という問題ではなかったんですが、それを言い忘れていました。「金銭問題でなかったから、たちが悪かった」ということが一番言いたかったんですが!! ちなみに、他の姉妹も進学してます。
  3. 途中、私が大女優原節子をディスってますが、若くて何も知らない頃にそう思っただけです。姉御のほどのファンではないけど、今は、原節子好きです。昔の大女優で言うと、私は断然「高峰秀子」派なんです。
  4. X(旧ツイート)って、あらためて意図せずに起きる炎上が面白いなと思います。どんどんと嫌な場所になってはいますが(笑)。

今回触れている映画やドラマ

  • Barbie

Spotify だけでなく、アップルポッドキャスト、グーグルポッドキャスト、アマゾンミュージックでも聞けます。「きょうこりんと姉御」で検索してみてね。

PODCAST S3 EP2

シーズン 3のエピソード2をお届け。今回ももっちりんださんとお話しました! 

  1. 映画『バービー』についてです。この夏、本当に流行りました。もうストリーミングが始まっているので、見逃した方も是非見てください。あんまりピンとこなかったという姉御、面白かったというもっちさんと私で意見は分かれています。それぞれ、どう思ったかを話してますが、予告編以上のネタバレはしてません。ですが、脱線がすごい。

今回触れている映画やドラマ

  • Barbie
  • Scott Pilgrim vs. the World、邦題「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」
  • Juno、邦題「JUNO/ジュノ」
  • Little Miss Sunshine、邦題「リトル・ミス・サンシャイン」

「ジュノ」の話をしているときに、エリオット・ページの名前を言い間違えました。すみません。この映画が撮影されていた当時の名前で言ってしまいました。

このあとまだもっちさんの回が続きます。お楽しみに!

Spotify だけでなく、アップルポッドキャスト、グーグルポッドキャスト、アマゾンミュージックでも聞けます。「きょうこりんと姉御」で検索してみてね。

PODCAST S3 EP1

シーズン 3のエピソード1をお届け。新シーズンです! いきなりゲスト登場です。シーズン1で登場していただいた、もっちりんださんと対面で収録しました! わざわざアメリカのミシガン州から来てくださいました、って私たちのためじゃないですが。もっちりんださんの回は大人気で、視聴回数もほぼトップ。

もっちさんと数時間にわたる収録、ディナー、ワインで大いに盛り上がり、とても面白い話をたくさんしていただきました。

  1. もっちさんがご家族に自分がゲイであることカミングアウトした経験を語ってもらっています。これが、すごく面白くて勉強になる! カミングアウトをしようと考えている人、されるかもと思っている人、あるいは、人には言えない秘密を打ち明けたいと思っている人、打ち明けられて動揺している人は、是非是非聞いてください。
  2. オープニングで、カナダとアメリカの物流の要であるアンバサダーブリッジについて話しています。ここが塞がれると、陸路でアメリカからトロントへ物資が入りにくくなるんです。そんな橋なのに、個人が建てたものなんです。地図で確認してみてくださいね。

今回触れている映画やドラマ

  • Call Me by Your Name、邦題「君の名前で僕を呼んで」
  • The Whale、邦題「ザ・ホエール」(ただし、とてもネタバレしてます)
  • Will & Grace、邦題「ふたりは友達? ウィル&グレイス」

このあと少なくとも3回はもっちさんの回が続きます。映画『バービー』の話、DEI(多様性、平等、包摂)、炎上したSNS投稿の解説などなど、盛りだくさん。お楽しみに!

最後に、今更なんですが、シーズン2と3の間に、チャールズ国王の戴冠式があったので、われらのロイヤルコレスポンデント、よりぞーさんとシーズン2.5ってのを配信してました。もうたくさんの方に視聴してもらってますが、まだの方は是非!

Spotify だけでなく、アップルポッドキャスト、グーグルポッドキャスト、アマゾンミュージックでも聞けます。「きょうこりんと姉御」で検索してみてね。

ブルースだってただの唄

タイトルがいいよね。内容は、アメリカのウィスコンシン州に住む黒人女性たちからの聞き書きで、時は1980年代。40年以上前の話。話が古いんじゃないのか……? と危惧しながら読んだけど、古い部分もあるけど、古びていない。「これから先、人種差別はどうなっていくと思う?」と尋ねる藤本さんに、黒人女性たちが答えた「未来の予測」が当たっていた。公民権運動でほんの少し地ならしはあったけど、分断の局面が増えて(黒人の中でも分断するし、黒人が「マイノリティ」として十把ひとからげにされてしまうから)、より悪い方へ向かっていく、と彼女たちは予測していた。

女たちは「肌の色の濃さ」に苦しんだ経験を語っている。日本で言うところの「ハーフ」の苦しみに似た苦しみを持っていると思った。

黒人とひとまとめにされてしまっているが、混血が進んでいる。両親のどちらかが白人や先住民やアジア系だと、子どもの肌の色は薄くなる。子どもが何人もいる家庭だと、それぞれの子どもに親の特徴が違って出てくる。たとえば、わりと色白で、髪もまっすぐな姉のあとに、色黒で髪も縮れた妹が続いたりする。すると、きょうだいの間に軋轢が生まれる。姉は、外に出れば白人の仲間のように扱われ、黒人に対する中傷を白人の友人からガチで聞かされ、色が黒い妹からはやっかまれたりする。それにいくら色白でも、自分は白人としては生きてはいけない。それは親を裏切ることになるから。肌の色とどうやって向き合ってきたか、横道にそれた経験も含め、女たちが語っている内容が具体的で興味深かった。目をそむけたくなるようなひどい話も出てくるけど。

ブラックライブズマターのときに、いろんなことが言われ、ふんわりとした同調論も批判あったけど、私には肌感覚でわからないことがいくつかあったので(いくら北米滞在歴が長くても、黒人作家の本読んでても)、読んでみた。正義が自分には適用されなかったという経験がないと本当にはわからないにしても、想像力を働かせれば十分理解できる具体性があったから。

あと、斎藤真理子の解説がすごくよかった。

これは1968年の曲なので、この本よりさらに10年以上さかのぼるけど、登場人物たちが「勇気づけられた」って言っていたから、リンク貼ってみた。