初のポッドキャスト道場破り

先日、「文学ラジオ空飛び猫たち」という海外文学を紹介するポッドキャストに道場破りしてきました。もっちりんださんに「道場破りは自分でポッドキャストをやるよりいい!」と聞いていたので挑戦した次第ですが、本当にそうでした。ポッドキャストの何が大変って、音声の編集! 姉御と私はすごく適当に編集しているとはいえ、それでも1、2時間はかかる。丁寧な編集なら、3、4時間はかかるんじゃないでしょうか。

このポッドキャストはミエさんとダイチさんという2人のステキ男子が運営しています。おだやかな話ぶりがとても心地よく、よくジムで運動しながら聞いています。

今回は書評講座のメンバーで作った同人誌の宣伝をしに行ったのですが、録音した頃には同人誌が売り切れというオチが付きました。ですが、ミエさんとダイチさんに『翻訳者、豊﨑由美と読んで書く』を隅々まで読み込んでいただき、ありがたい感想までいただいて、あれを作った甲斐がありました。

個人的には、『引き出しに夕方をしまっておいた」も『インヴェンション・オブ・サウンド』もちゃんと言えていない自分に笑いました。固有名詞くらい準備して覚えとけって感じ。

今回の配信を聞いてくださった人たちからは、「書評とポッドキャストの違い」を話しているところが非常におもしろかったと感想が届きました。そうだったかな?と思って、聞き直してみたら、自分でも面白かったので、まだ聞いていない人は聞いてください。

次回も引き続きゲスト出演します。何を話したのかは覚えてません。暇だったら聞いてください。

翻訳関係のポッドキャスト、いや、映画や海外ドラマでもいいんだけど、他のポッドキャストにもどんどんと道場破りしたくなりました。ご招待お待ちしてます。

文学フリマ京都に行ってきた

今回の一時帰国のハイライト、文学フリマ京都に行ってきました。

羽田に着いた翌日に埼玉県川越で昼ごはんを食べ(晩ごはんは田園調布)、その翌早朝の新幹線に乗って京都へ行きと、移動距離はすごかったですが、早朝の新幹線が気持ちよかった! 空は快晴、富士山ばっちり、これで同人誌が飛ぶように売れれば最高!

結構売れました。

私が会場に着いたときには、Bookpot のメンバーたちがもうブースを設営してあって、蛍光色の表紙が特徴的な『翻訳者、豊﨑由美と読んで書く』がずらっと並んでいる様子を見たとき、達成感がからだ中にみなぎりました。そして、それに匹敵するほど、今まで画面越しにしか会ったことがなかった仲間に会えて感動! 肩をポンポンと叩き合ったり、互いのサイズ感についてコメントしたり、初めて後ろ姿を見たりと、とても新鮮でした。

メンバーさんの何人かは、表紙の黄色に合わせて、黄色の服を着てました。ノリがいい!

Bookpot は関西メンバーだけでなく、東京からも手伝いに来てくれた人たちがいて、狭いブースを交代で店番しました。といっても、私は会場をぐるぐると巡ったり、遊びに来てくれた同級生との再会を楽しんだり、SNSで知っていたクリエイターの方々に挨拶したりと、あまり手伝いませんでしたが。

「若い人は本を読まない」って言ったの、だれですかぁ〜?

……と叫びたくなるほど、出店者も来場者もいっぱいで、みんな何冊も同人誌を買ってました。私も会場の「若さ」につられて、大学生の短歌集を買いました。パラパラみてると、こっぱずかしい。自分もこうだったんだわ。

私たちの本もそうですが、Bookpot のブースの両隣もニッチな本を売ってました。一般の本屋さんではお目にかかれない珍しい装丁の本を売っている人も。内容だけでなくて、ブックデザインもいろいろでした。文フリからスターが生まれることもあるらしく、今回の文フリにも超人気のクリエイターがいて、長蛇の列&即時完売だったようですが、どの人も趣味で、好きなように本を作って売っているので、幸せな空間でした。

私は人まちがいをやらかし、古い友人が来てくれたんだと勘違いして、見知らぬ男の人に、斜め後ろからがっつり寄っかかりました。でも、その人は動じずに同人誌を買ってくれました。びっくりしたでしょうね、背後からおばさんに抱きつかれたわけだから! 

講師の豊﨑さんの本も宣伝しつつ、そして、韓国文学を紹介するちぇっくCHECK、女性作家の海外文学を紹介する「ほんやく日和」も並べて、開場する前の静かなときにパチリ!

文フリはあっというまに終わって、すっかり気分が盛り上がった我々はなぜか寒い冬空の下でコーヒー飲みながら、次のアイデアなどを話し続けたのでした。なんだろ、こういうときって、アイデアがいっぱい出てくるよね。

それから注意事項がひとつ! この蛍光色の表紙は色褪せしやすいのだそうです。暗所に保管してくださいね。

翻訳者のための書評講座 a.k.a Bookpotters

翻訳者のための書評講座に関する情報は、サブスタックのニュースレターに移行しました。どんな本を書評しているんだろう? 関心があるぞ? Bookpotters が今度出す同人誌に興味あるぞ、という方は是非購読してください。無料です。最新号はこちらです。

そして!
同人誌の予約注文、承っておりますので、こちらからご予約ください。

書評講座のニュースレター開始

最近SNSが下剋上の時期に入り、「翻訳者のための書評講座」こと、BOOKPOTTERSの告知などはニュースレターでお届けすることにしました。メールアドレスを登録していただくと、無料で読めます。たくさんの人に既に登録していただいて、告知以外にも、海外の文学やノンフィクションの書評やメンバーの活動などをゆるゆるとお届けできればと思います。また始めたばかりなので、どういう内容になっていくのかは未定ですが、お楽しみに!

こちらのサブスタックで配信しています。お気軽にどうぞ!

PV稼ぎで運営していませんし、新しい本じゃないけど旬の本を紹介するのもいいなって。

歴代の受講者のみなさん、このニュースレターに載せてほしい告知や書評があれば、ご一報ください。

あとですね、前々回あたりの講座から、いろいろとアイデアが生まれてきているので、この書評講座からおもしろい活動がうまれるかもしれません!乞うご期待!

翻訳者のための書評講座(第4回目)のご案内

4回目も豊崎由美さんを講師にお迎えして開催します。

日時:6月17日(土)日本時間13:00開始

場所:Zoom(録画します)

所要時間:2時間(このあと懇親会が続きます)

受講費:1500円

人数:30名まで(うち先着12名の書評または訳者解説を講評&合評。残りの18名は採点と合評からの参加)

先着12名の枠は、いっぱいになりました。キャンセルが出るかもしれないので、書評を書くところからのフル参加ご希望の方は、お申し込み時にそう書き添えてください。

また、採点と合評から参加する約15名も募集しています(もちろん書評を書いていただいてもかまいませんが、当日講評と合評はされません。グループのnoteでの発表はできます!)

申し込み方法:knsbookclub@gmail.com またはツイッターの @kyonittaにDMをお送りください。

課題書:

インヴェンション・オブ・サウンド(チャック・パラニューク著、池田真紀子訳、早川書房)

・自由選択(海外文学で邦訳が出ているものなら、文字通り何でも)

以上のうちどれを選んでいただいても結構です。2冊選んで書評を書いていただいてもかまいません。

「書評」を書く方は800〜1600字。「訳者解説」のつもりで書いた方は1600〜3200字。自分がどちらにしたか明記してください。また、「書評」を選択した人はどういう媒体に載せるつもりで書いたか、最後に(想定媒体=○○××)と付記してください。字数は厳守です(タイトルは数えない)。

流れ:作品を読んで書評提出 → 採点 → 講評 → 合評 → 懇親会

提出方法:ワードファイルで作成(縦横のレイアウト、フォントやサイズはお好きなように)。無記名でお願いします。

提出日:6月4日(日)(海外在住者は、ご自分のタイムゾーンの6月4日で)。knsbookclub@gmail.com宛に送ってください。
提出作品をこちらでまとめます。6月13日(火曜日)までに12点の書評の採点をお願いします。申し込みをしていただいたときに、この「採点」の説明をします。

また、いったんお支払いいただいた受講料は、受講者の都合でキャンセルした場合、お戻しすることができません。講座は録画しますので、その録画をご覧いただくことになります。

講座のあとで書き直しを発表する場を note に用意しています。こちらは自由参加です。

【余談:ロゴの由来】なぜ鍋なのか?

書評講座初期メンバーで note のグループ名を考えました。海外文学と一口にいっても、いろいろな国の文学作品があり、内容も実に多様。講師の豊崎さんに「書評を書くにあたり、いろんな視点があっていいんですよ」と教わったのもあって、書評鍋、海外文学鍋など、鍋系の名前がたくさん候補にあがりました。投票の結果、BOOKPOT (ブックポット)に決定。メンバーのおひとりに上のロゴを作ってもらいました。

というわけで、豊崎さんの講評のあと、互いのアプローチの違いを尊重しつつ、活発な合評が繰り広げられますので、みなさんお楽しみに!