Richard Jewell

ジョン・ハムが出ているので、劇場で上映されているときに見たかったけど見逃した。アトランタオリンピックのときに起きた爆発事件の冤罪の話。1回見て、さらにもう1回、興味深いシーンを拾って見直した。ジョン・ハムは悪役。冤罪の話なのだけど、いわゆる「フェイクニュース」は「人が見たいもの/聞きたいもの」があるから存在するのだなと思ってしまった。「非モテ男が一夜にして英雄になること」も「その非モテ男が一夜にして第一容疑者に転落すること」も陰謀論も、「俺は最初からそう思ってた」とか…… みんな「ダークな夢」が見たいのだ、誰かを代償にして。

話はずれるけど、最近『WACO』や『Tiger King』を立て続けに見ていて思ったけど、私たちは、極端な考えを持った人々とも共存しているわけなんだけど、1993年と2020年とでは全然違う。ソーシャルメディアのおかげでリアルタイムに彼らの姿が見えるからってのもあると思うけど、本人たちは至って真剣。