今週の日記4

日本の友だちから「さくらおみくじ」なるものが届き、中吉と出た。でも、「成果、美貌、魅力、人生、才能、努力」が花ひらくのを願う、欲張りなお守り入りで、気持ちがあがった。

ドバイの暴風雨の映像を見て、わたしのおしゃれウィッグはあれに耐えられるだろうか、と不謹慎にも思った。

Bookpotters の新しい企画会議があった。今すぐにはエンジンがかからないかもと不安がよぎったが、今種を蒔いておけば、夏以降にそれをバネに活動ができるじゃない? と自分を奮い立たせてみた。どうなるかな?

デニス・ボックの『オリンピア』を大切に少しずつ読んでる。越前さんの訳者あとがきが胸アツすぎて、ささっと読むのは忍びない。美しいお話だ。地元だから風景や距離感もなんとなくわかるし。昔はもっとのんびりとしたところだったんだろうなと想像しながら読んでる。

先週買った鯨の本を少しずつ読んでる。図鑑を買って大正解。イラストと図がないと、イメージわかない。マッコウクジラがダントツで好きだけど、その巨大さを表すために描かれていたコガシラネズミイルカも好きになりつつある。大きくてわたしくらいのサイズらしい。親近感。

同業者から半導体関係の本を頂いた。半導体業界に足を踏み入れたとき、略語の多さにびっくりしたけど、そのときに知った略語がタイトルの一部になっている。これから読む。不況に入ったときから次の救世主が現れるまで(新技術か新応用が発見されるまで)の半導体業界が面白いよね。どこの業界もそうだと思うけど。

翻訳が速い、とはじめて言われた。孤独な作業なので人と比べることもないし、自分ではわからないけど、ここからさらにスピードを上げたいなら、やらねばならないことはわかっている。SNS禁止だ。

今週の日記3

4月6日は書評講座だった。6回目だし、そろそろうまくなってるだろうか? と思いきや、そうではなかった。自戒を込めて、ここに Before & After をさらしておく。いろいろな話や意見が聞けてよかった。

今回、自分の書評をトップバッターにしてみた。いつもは到着順に並べているのだけど、選ぶ特権を私は持っているので、「一度くらいは、フェアに自分をトップバッターにするか」と思ったのだ。やってみて思ったが、最初に切られるのはつらい。みんなやる気満々だから。書評13あたりになると、全員エネルギー切れになる。

書評講座から読書会のアイデアが出てきて、それもいいなと始動中。活発でいいね。こじんまりしているから、動きやすい。

4月8日。皆既日食を家の中から観察。トロントは、太陽が完全に月に隠れる割合が99.9%だったので、100%の地域に比べると、それほど暗くはならなかった。0.01%の差、おそるべし! 太陽が欠けていくときに、うちの猫を観察したが、興味なさそうに昼寝していた。

寝ても寝足りない。眠たいのに翻訳しても、あとでやり直すだけだから、締め切りが近づいていなければ寝る主義だけど。春だから?

くじらについて勉強することにした。いろいろな方に「おすすめ」を紹介してもらい、3冊、しっかりと学べそうな本を入手。ついでに、魚のジグソーパズルも買い、本を読む前に、まずはそっちをやった。

「同人誌と商業誌の違いは、あなた的にはどうなの?」とSNSで聞かれ答えようとしたが、これは簡単には答えられる問題ではないなと。悩んで「今はこうかな」と結論を出したことを、特に同人誌を出そうと考えているわけではなさそうな人(知っている人だったけど)にSNSで答える必要もないかと思って、投稿を消した。これはやってみないとわからないことだし、もとより、夢みたいなことにお金を投入する性質があるかどうかにかかわってくると思うし、私が関わっている同人誌はグループでやっていることなので。

『The Bear』のS2E6にジェイミー・リー・カーティスがカーミーのマンマ役で出てくるけど、すごかった。ぜひ見てほしい。

今週の日記

様々な仕事がブルシットジョブと呼ばれたり、エッセンシャルワークと呼ばれたりする。前者は充実感を覚える仕事でないわりに給料が高く、エッセンシャルワークはやりがい詐欺かと思うほど、報酬が見合わないことも。結局、おまんまか、やりがいかのせめぎ合いなのか? そんなわけで、去年から労働の本を物色していた。中でも、『富豪に仕える』がおもしろすぎた。

雇用関係はそもそもいびつ。そのいびつさを死守したい貴族的富裕層の雇用主は、雇われ人をひどく扱わない。しっかりとした報酬を渡し、なんなら雇われ人の家族の面倒まで見て、彼らを立派に成長させるのがステータス。周囲の富裕層にひけをとらないことが何よりも大事なのだ!

雇われ人のほうも、自分が決して言ってはならないことや、超えてはならない境界線を心得ている。富豪と自分を重ねがちであっても、対等ではない事実をいつ何時も忘れない。

しかーし、富裕層で使用人を複数抱えていると、彼らの管理が「妻」にのしかかり、使用人同士の揉め事などに振り回されるらしい。そうか、そうなのか。じゃあ、家事ロボットでいいわ、私は!

この本を読んでいて、バラ好きが高じて、「バラの世話人」を雇った人の話が出てきた。「バラの世話人」はバラに読み聞かせをしたり、話しかけたりするのが仕事。このくだりを読んで、真っ先に「キャンディ・キャンディ」を思い浮かべた私は昭和生まれだ。

実は去年、欧米で起きている労働問題を横断的に伝える本を日本に紹介しようと思った。でも、成功しなかった。メディア業界の中枢にいる友人に、「これ売れると思う?」と訊いたら、「網羅的な本は売れない」とはっきり言われた。そうか、そうなのか。

『富豪に仕える』の何が私に刺さったのか。「富豪」という実際には見たことのない世界の人々の生活を垣間見たい好奇心もさることながら、生活のために働かない、家事も子育ても税申告も資産形成もホテルの予約も自分でやらず、専門家にやらせる富豪生活への「憧れ」だね。でも、この本を読んで、富豪は結構です、と心から思うようになりました。

最近の悩み

あれとこれは毎日やろうとしているのに、していない。

それなりに、年老いた親のことを考える時間が長くなった。

今週の見た、聞いた、読んだ

『The Bear』。邦題は「一流シェフのファミリーレストラン」。レストランの厨房の話なので、見ているこちらも落ち着かないくらいに戦場。シカゴが舞台だし、いろいろと面白い。アメリカのドラマだけど、イタリア系の家族と食べ物好きな人たちの話なので、おいしそうなご飯のシーンが多くて、お腹が空く。

Freakonomics でここんとこずっと、アメリカの移民についての統計データとか、アメリカとカナダの移民政策の違いとかを配信してる。不法移民はアメリカの低所得者層の給与を押し下げるけど、合法移民はアメリカの中産階級より給料も高く、金持ちだとか、移民一世は経済的に苦しいから、受け入れ国の経済負担が大きいけど、二世になると逆転して、社会への経済的貢献度が高くなるとか。日経新聞の「やさしい経済」でも国際労働力の移動と移民政策についての連載があって、とても興味深く読んでいた。

今週の日記

忘備録

『Dune 2』を見に行った。相関図が飲み込めていないので、上映の前後に再確認。

『My Mister』を見終わり、寝不足になりながら『三体』。8話見終わった。このサイエンス系でスタートアップするような人たちって、こんなふうに多様性をうまく包摂してるよね、と思いながら見てた。

『Poor Things』を見た。設定と鳥山明氏の訃報のせいで、Dr.スランプの則巻アラレと則巻千兵衛を思い浮かべてしまう。

ロバート・アルトマンの『The Long Good Bye』を配信で見ようとしたけど、30分くらいでやめた。

映画館のサブスク始めた。公開されてすぐ見たい映画があるし、家で配信で見ると集中して見ないから。

書評講座の受講者の書評を読み、あれこれ質問が湧いてきて、あちこちにメモ。ちなみに、私は800字以内でまとめる課題を自分に課している。

「本のフェアトレード」の定例会をのぞいた。私は活動の原動力になっている部分には同意していて、インタビュー記事も興味深く読んでる。ただ、細部に関しては「よくわからない」という気持ちでいる。

定例会はゆるいかんじで、自由に感想を述べたり質問したりもできるし、他の人の質問や意見が直接聞ける。たまたまベテランさんがいらっしゃってて、その方のお話を聞けたのもすごく価値があった。SNSで傍観しているより、誤解なく理解できるのがいいと思った。

「フェアトレード」という言葉からサプライチェーンが想起されるので、無駄のない出版とか、宣伝方法やバズり方アルゴリズムについてなど勉強になる話も聞けて、ちょっと楽しかった。最近、翻訳だけじゃなくて、広い目で出版を考えるのが好き。

今訳してる本

今訳している本は政治理論。

個人が重要な物事を考えるとき、経験則や直感で決めてしまう場合と、自分が得られる情報を分析して思考を組み立ててから決める場合とに分けて考えてみて、経験則や直感で決めた場合の結果が合理的で、論理的に考えて決めた場合の結果が非合理的に見えたとき、合理性って何でしょうね? の問いかけが、ちょっと面白い。

著者が物議を醸す人のせいもあり、私もポッドキャスト界隈で著者のことを知った。でも、「XXXの本を訳してる」と直接人に会って話すと、「最近、国際情勢でまともなことを言っていると感じるうちの一人だわ〜」と答えてくれる人が多い。結局、この著者の本を2冊訳してる。

読んだ本

オーディオブックで聴いたけど、『プラダを着た悪魔』のアンディ(アンドレア)の男性版だと思った。メモワールだから本当にあったことで、成長物語は美化されていないけど、『プラダを着た悪魔』だ!と思った瞬間から、もうそうとしか読めない。面白い。もしかしたら、どこかの出版社に提案するかもしれないから、タイトルはケチくさいが伏せておこう。

書評講座の課題書『ハリケーンの季節』、『続・窓際のトットちゃん』、『赤い魚の夫婦』、『ルーブルの猫』

The Iron Claw

わりとザック・エフロンが好きです。『ハイスクール・ミュージカル』の頃のノーテンキな彼も好きですが、近年のシリアルキラー(テッド・バンティ)役とかヤバい感じも好きです。

『The Iron Claw』は予告編を見たときから、「そんなにひどい髪型ってある???」と気になっていたのと、リリー・ジェイムズが好きなのと、ジェレミー・アレン・ホワイトも好きになりかけているので、絶対に観ようと思っていました。映画館での上映期間短くなかったですか? そんなわけで配信で見ました。

ひどい髪型をした筋肉もりもりの4人兄弟が、家の中をパンツ一丁でうろうろしたり、リングの上でもパンツ一丁で戦ったりと、はっきりいって、こういうのをおもしろがってくれる友達と映画館に行ってはしゃぎたかった! 映画を見るまでは、あれが本物の筋肉だとは思っていなくて、みんな肉襦袢を着ているのだと思っていました。肉体改造したらしいです。

内容はとてもシリアスで、笑う要素なんて一つもないですが、一言でいえば「毒親」ですかね。「親が果たせなかったことを背負わされ、1位をとるように育てられる」っていうのはキツイ。アジア人の家庭だと、夢をあきらめた親がその夢を子に負わせるパターンはよくあることですが、この場合は、親がファイターでステージパパなので、すさまじい。あ、でも日本にもいますよね、こういうファイター一家が。

いちばんの驚きは、デイヴィッド役の俳優が「Triagle of Sadness」に出ていた、あのモデルのチャラ男だったことです。「誰だこれ?」と思いながら見ていたのですが、あとからネットで調べて、椅子から転がり落ちそうになりました。

とても私の好きな感じの映画でした(たぶん、こんな映画興味ないという人のほうが多い気がする)。