
先日、店じまいをするアメリコに連絡を取り、直接毛糸を買いに行った。話したいこともあったから。
なぜ急に店じまいするのか訊いてみた。それは、長い間頭をよぎる問題だったらしいが、ある日突然朝5時に目覚め、「やっぱり辞めよう」と思って、フェイスブックに投稿する文章をしたためるに至ったとのこと。要は、十分やりきった、と思ったわけで、重要な決断とは、そのようにして起きるものだとその話を聞いて思った。
この世の中に「正しい解」があると思い込んでいると、こういう決断はできない。「何が待っているのかわからないけど、次に進みたい」という意志のみがある。ポジティブで、いさぎよい! と思った。「次に何がしたいかわかっている」のと、「何がしたいかわかっていないけど、次に進みたい意志がある」のとでは、エネルギーのレベルがまったく違う。「次にやりたいことがわかっている」のは年寄りくさい。