Fleabag & Little Women

昨日ちらっとゴールデングローブの授賞式の様子をネットで見ていて、思い出した。12月末、トロントの映画館でNational TheaterのFleabag(フィービー・ウォーラー・ブリッジが一人芝居している)を上映していたので、はりきって見に行った。満席だった。他の日に行こうとしたらチケットが売り切れていたので、連日満席だったのだと思う。これを元にストリーミング版のFleabagができたので、シーズン1と話は重なっている。でもストリーミングよりダークな部分があった。やっぱりマス向けに作るものはちょっとオブラートに包むのだね。ばらしちゃうけど、演劇ではギニーピッグを握りつぶしてしまう。

みんなストーリーもオチも知っているのに大笑い、それにジーンと響くところは静まり返っていた。何回見てもいい!!


Little Women 2019年版はフラッシュバックが激しかったので、1994年版に戻って話のだいたいの流れを再確認しようと思ったら、なんかこう、クリスチャン・ベールがすごく浮いて見えた。『若草物語』っぽいものには向いてないからかも。それより、1994年という時代が反映されてて、ジョーが「それって中国の児童労働者を使って作られたシルクでしょ」と言っていた。わざとらしいセリフだ……とドン引きしてしまった。


関係ないけど、よく映画を一緒に見に行く白黒映画の仲間は、心は高校生ぐらいの「シニア」。私たちはそれを利用して、長蛇の列があると、「ああ〜すみません」と彼女を先頭に横入りする。私が「シニアパワーを使え!」と命令することもあるけど、彼女の方から「私に任せろ!」と自ら切り込んでいくこともある。大型の映画館ではチケット1枚で忍び込み、何本か映画を見ていると自慢している。その辺はまだ私は現役社会人なので、咎められたときに逃げ場がないからできないけど、年金生活者は強い! 

Little Women

2019版の『若草物語』を見てきました。#MeToo要素がすごく盛り込まれているのかと心配していましたが、配役で回避してありました。うれしい驚きはティモシー・シャラメでした。

一緒に行ったのが白黒映画の仲間たち(しかも高齢)だったので、私はウィノナ・ライダー版の若草物語の話をしたかったのに、キャサリン・ヘップバーン版とかエリザベス・テイラー版の話をされてしまいました。が、歴代の若草物語の映画の中でも、2019版がいいとふたりとも言っていた。

2019版は四人姉妹が全員アメリカ人女優ではないし、途中フランスのシーンもあるしで、「いったいどこの国の話なのだろう、あ、アメリカだった、そうだよ、アメリカに決まってるじゃないか!」と思い直さずにはいられなくなりました。

これを見るまで『Marriage Story』が私の中の一番だったけど、『Little Women』に入れ替わりました(夫婦で争ってるかんじ)。