三池崇史の『初恋』、面白かった(笑ったし)。だけどタランティーノっぽいし、私の好きな『Baby Driver』にも似てた。
『初恋』の前に、市川崑の『細雪』がやっていたのでそれも見た。実は『細雪』は四人姉妹という設定がすごく好きで、何度も見ている。うちは三姉妹だけど、姉妹の気の使い方やコミュニケーションがそっくりすぎて(義理の兄や弟への依存度まで似ている)、共感どころか感動してしまうから。ウチは貧乏なので、船場のいとさんたちと比べるのはおこがましいけど、服を着せ合っているシーンや、三人揃って親に家族に関する意見を述べるときのシーンとか、そっくりすぎる。久々に見た『細雪』は、相変わらずあのシンセサイザーの音楽がうるさかった(私は嫌いなのだよ、あの音楽が。全然谷崎潤一郎的でないから)。今の日本から見ると、『細雪』の世界なんてまるで『ダウントン・アビー』なので、これからああいう映画を作るなら、『ダウントン・アビー』風にしてほしい。