白鯨 モービィ・ディック(3)

 

『白鯨 モービィ・ディック』をちびちびと読んでいるのですが、下巻真ん中に差し掛かってもまだ肝心のモービィ・ディックは姿を現していません。じゃあ、一体ここまで私は何を読まされているのか。これほど分厚く、文字量も多い本なので、気になる人もいるでしょう。

実は、ここまでずっと、19世紀半ばおよびそれ以前の世界の捕鯨事情について、鯨についてありとあらゆることを読まされてきました。鯨に関しては、抹香鯨が主ですが、背美鯨と対比させている箇所も多く、背美鯨についても相当な情報量を私は得ています。最近読んだ章では、ある捕鯨船が仕留めかけたものの逃してしまった「はなれ鯨」を別の捕鯨船が仕留めた場合、「その鯨は誰のものになるのか」という所有権の問題が書かれ、一例としてイングランドでの鯨訴訟が挙げられていました。その他にも、仕留めた鯨のさばき方、鯨脳油の取り方なども知りました。

そんなことを知って面白いのか、と思う人もいるでしょう。控えめに言ってもめちゃくちゃ面白いです。鯨や捕鯨に関して相当な知識を蓄えたので、ここから先、モービィ・ディックが姿を現したとき、特権的にこの小説の面白さを享受できるものと確信しています。

話をネットフリックスで配信されているドラマにずらします。鯨についてありとあらゆる情報を細やかな筆致で伝え、最終的に読者がページの中でモービィ・ディックに遭遇したときに、何とも言えぬ深遠な感動や複雑な思いを抱かせるのが、ハーマン・メルヴィルの小説家としての手法だとしましょう。私は、最近、そのメルヴィルの手法を踏襲した法廷ドラマを見ました。『The Staircase』です。これについては、また後ほど書きたいと思います。

引き続き、心に留まったことをツイッターでつぶやきながら『白鯨』を読んでいます。「#モーヴィ・ディック」で検索してみてください。

 

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