2023年は熱くならない

えっと、気候の話じゃありません。

私は、お金を貯めたいときをのぞき、どちらかというと自分のしたいことしかしないタイプです。自分が面白いと思うことにはお金が渦巻いていないので、必然的にそうなります。

2023年は熱くならずに、しらっといきたいです。そういうと、2022年が熱かったみたいに聞こえますが、別に普通でした。やりたいことはたくさんあり、それをこつこつ地味にやりたいです。がつがつはしたくないです。

最近やっと、アメリカで有名な連続殺人犯を題材にした『Dahmer』をNetflixで全部観ました。非常に面白かったです。モーリー・リングウォルドはどこにいるのぉ、と探していて「これか!」と驚きましたし、犯罪を繰り返す温床になっていた人種差別と精神疾患への無理解がクローズアップされてることに、「今っぽさ」を感じました。

あと、このドラマを観ていて、居住国の言語をきちんと話さないと、肝心要のときに弱者扱いされることを改めて思い知らされ、「ちゃんと話そう……」と真剣に思いました。だからというわけではないですが、Duolingoでフランス語を勉強し始めました。超ド級の初心者レベルです。「それは馬です」程度の文章は言えるようになりました。楽しいです。

今年もいろいろ翻訳する予定ですが、もっと翻訳のスピードをあげ、遊ぶ時間が欲しいです。遊ぶっても、本読んで配信見て、それについてぺちゃくちゃおしゃべりしたいっていう程度ですが。

去年買ったノイズキャンセレーションのヘッドセットをして、散歩や買い物に出かけることが多いのですが、時々人に話しかけられても自分の声がよく聞こえないので、すごく大きな声で「おはよう!」「こんにちは!」「ありがとう!」と返事してます。近所の人たちに「元気な人」と思われている気がします。

最近、北国の都会暮らしがきついです。雪が降っても全然美しくない。すぐ灰色のどろどろのシャーベット状になります。災害は多いけど、年がら年中何かしらの花が咲いているカリフォルニアがなつかしい…… というわけでカリフォルニアに行くぞ! 待ってろよ!

PODCAST S2 EP7

シーズン 2 のエピソード7をお届け。

1)新年ということで、新年の抱負と立てるタイプかどうか、どのスケジュール帳が好きだとか、そんな話をしてます。新年ですし、尖った話はしないで、まったりと。

2)姉御のママンがとても活動的! 日本は高齢者になってもいろいろとやれることが多いよね(カナダに比べて)という話もしてます。

3)ツイッターでゲーム作家&文筆業をされている山本貴光さんがいいね!してくれた。柔和な感じの方で、ネット配信でいくつかトークを聞いてるけど、このポッドキャストを聞いてくれているならうれしいな!!

Spotify だけでなく、アップルポッドキャスト、グーグルポッドキャスト、アマゾンミュージックでも聞けます。「きょうこりんと姉御」で検索してみてね。

読書会10 – トム・ソーヤーの冒険

2023年は、古典中の古典『トム・ソーヤーの冒険』で始まり! 翻訳界の大御所がいろいろな訳を出しているので悩みましたが、私は光文社古典新訳文庫で。読書会では、土屋京子訳と柴田元幸訳に分かれました。

時代設定は1840年代のアメリカ。書かれたのは南北戦争後。というわけで、当時の差別が描かれ、差別用語も使われているのですが、あとがきで説明があります。私は差別語はできるかぎり、当時のまま使って、あとがきなどできちんと解説するのがいいと思う派です。

今回私が読んだのは抄訳や編訳ではない、本家本元の『トム・ソーヤーの冒険』だったので、難しそうな言葉がたくさん並んでいるのに驚きました。「これは、大人向き?」と不思議に思いつつ読み進めていくと、「訳者あとがき」に訳語・訳文についての説明ありました! 原文がそうなんですね。

現代の冒険譚に慣れてしまうと、トム・ソーヤーの「冒険」ってなんかしょぼいと感じてしまうのですが、時代背景をいろいろと考えさせてくれるので、大人になってからでも楽しめるなと思いました。私にとってツボだったのは、呪術をみんなが真面目に信じてるところ。口伝にまことしやかに情報が伝わって、伝わり方も曖昧な上、内容も曖昧な情報の交換でマウントを取り合っている様子が、今と変わらない!

あとで小学校2年生の姪っ子が大好きな学研の「10才までに読みたい世界の名作シリーズ」の『トム・ソーヤーの冒険』も読んでみました。いやぁ、こちらもいい。編訳の段階で何を切り捨て、何を残したのかがよくわかり、編訳という仕事の難しさ(ありがたさ)を知りました。私もこのシリーズ、大好きです。忙しい大人が読んでも勉強になります。10歳未満の子たちが喜んで読んでるのもわかる! 短くはしてあるけど、全然手を抜いてない!

さよなら2022年

あらら、もう年末。今年も盛りだくさんだったと思う。

久しぶりに外国へ休暇に出たし、日本へも一時帰国できた。遅い夏休みだったロンドンとスイスの旅は、あろうことか、エリザベス女王の国葬と重なり、とても貴重な体験ができた。あの場の空気を吸えてラッキー!みたいな程度ではあるが。バッキンガム宮殿周辺を埋め尽くす花束の山、宿泊のホテルの前を通っていたあの棺…… 何年か経って、「あのときどこで何をした?」と人と話すときのために、忘れないでおこう。

にぎやかなロンドンを離れ、スイスに着いたとき、「静けさが心地よい」と思ったのは、やっぱり年齢のせいかもしれない。18年前と何ら変わらないような景色……と思ったが、実は微妙に変わっている。レマン湖の壮大な景色を前に、私はジュネーブのパテック・フィリップ時計美術館で小さな時計をしげしげと見ていた。ミニチュア好きにはお勧めしたい。昔々は限られた人々しか時間を知ることができなかった。だから時計は豪華で美しかった。人が時計を携帯するようになり、でもまだ腕に付けていないときの時計は、小さくて、フルーツや虫の形をしていたり、ピルケースやお化粧のコンパクトの形をしていたり、心がときめく可愛さと美しさがあった。時計が一気に可愛くなくなったのは腕に付けるようになってから。そしてその頃から、人間は時間に追われるようになった……。

スイスでは仕事で家人が滞在していたローザンヌを拠点に、あちこちを回った。乗り継ぎでもたついたことがあって、全力疾走したつもりが、家人いわく「全然走ってなかった」らしい。それもそのはず、骨盤骨折以来、はじめての疾走だったのだ。

日本帰国時には、限られた時間内で友人や家族との時間もとれたし、おしゃれウィッグも手に入れたし、神戸三宮で久しぶりにゆったり時間を過ごせたのもよかった。三宮も家人が仕事で滞在していたのだが、街がコンパクトで結構気に入ったとのこと。

来年はもう少しいろんなところへ足を伸ばしたい。そういえば、2022年の初めにニューヨークにいくはずが行けなかったことを思い出した。残念過ぎた。リベンジしたい。

新しいことをはじめたという意味では、やはりポッドキャストに勝るものはない。編集など、それなりに面倒なこともあるが、編集が楽になるように話す意識をするところまではきた。収録はいつも楽しいし、ポッドキャストを通じて親しくなった人もいるし、遠くに住む友だちや家族を身近に感じられるのもよかった。

2022年も翻訳の仕事は忙しかった。ありがたい。4冊翻訳したのかな?年をまたぐプロジェクトもあるからよくわからない。もっとスピードあげて、もっと翻訳したい。企画する時間がもっとほしい。半導体の業界史のような本を見つけて、企画書書いて、私にしては超特急で動いたのに版権取られてた。英語版出てからオーディオでさらさら聞いたけど、結構いい内容。まだ翻訳者決まってないなら、翻訳したいので声をかけてください。どこの出版社が版権をとったのかまではわからないので。タイトルは『Chip War』

ファッション関係の本を2冊訳して、参考資料もいっぱい読んで、俄然ファッションに興味が出てきたので、ファッション史の講座を半年とることに。実はファッション史の中で、興味のある時代がある。ちょっとその辺、がんばりたい。

来年は1冊、今までとは違う形の仕事が入ってる。多くは語れないけど楽しみ。

文芸翻訳の勉強を続けているけど、なぜかこれがノンフィクションの翻訳にすごく役立っている。ここで説明するのは面倒くさいからやめとくけど。この文芸翻訳の勉強会から派生した読書会も、もう1年も続いてる。こちらも「深読み」の訓練になっている。

あとは書評講座!かれこれ3回開催したけど、最高やね、これは。学びの量が半端ない。他の人たちからいいアイデアを提案してもらって、「アフター書評講座」のスペースもやれたし。4回目もやる!

日本の人口が激減しているせいもあるけど、日本では本の売上が年々下がっている。カナダでも減っているのではないかと思うけど、カナダの書籍の売上の41%はヤングアダルト。つまり、若い世代が結構読んでる。本屋の売り場を見てもそうだろうなと思う。大人の本が少なく、SNS頼みの陳列(それはよいと思うけど)。ニューヨークタイムズで、デジタルにうんざりしてて、本を読むなら紙、文具も好き、スマホから離れないと頭を動かす時間が減ると考えるデジタルネイティブ世代の子たちについての記事を読んだ。うちの姪っ子も読書好きで、友だちと一緒に本読んでるって言ってたし。

来年はもうちょっとブログ書こうかな。前みたいに、日常的なことを。

長くなったけど、2022年はこんな感じだった。2023年もよろしく!!

PODCAST S2 EP6

シーズン 2 のエピソード6をお届け。ゲスト回です!

1)前回に引き続き、第一線でご活躍中の同時通訳者、長井鞠子さんをお迎えして、ざっくばらんにおしゃべり。今回は長井さんの趣味「和歌」について。冷泉家で和歌を習っている長井さん、とても楽しそう! 最近、私の周辺でも和歌や短歌を趣味にしている人がとても多いです。

2)平安の心を読む和歌から、私たちはもちろん下世話な話におよびます。来年、新しく何かを習いたいなと思っている方、是非聞いてください。

Spotify だけでなく、アップルポッドキャスト、グーグルポッドキャスト、アマゾンミュージックでも聞けます。「きょうこりんと姉御」で検索してみてね。