You’ve asked for it

4月に撮りためた動画が底をついてきました。まだ何本か撮影はしてあるけど編集してないし、ネタ帳にはネタもいっぱいあるけど撮影してないし…… はい、今回の動画は「身から出た錆」「自業自得」がテーマです。

またしても「Go to Travel」に関して英語警察が出動しています。文法が間違っているとか、英語ネイティブはそんな言い方しないとか…… それより、日本政府が日本国民に向けて発している言葉なのに英語はやめたほうがいいんじゃない? いや、そんなこと言ってないで自分のできる範囲で観光業を助けてあげれば? と思う私です。

この「Go to」で思い出しましたが、私の住むオンタリオ州の車のナンバープレートには「Yours to Discover」と書かれています。「オンタリオ州は君のもの、だけど、オンタリオのどんな魅力を発見するのかは君次第」という意味です。つまり「車であちこちぶらぶら出掛けて行って、自分でいろんな発見してね」というゆるい標語です。「ああ、出かけたい!」と思わせる言葉だと私は思います。

ちなみに、今、私がすごく行きたいところはロンドン(+イギリスのあちこち)です。何回行っても飽きない(シカゴについても同じことを言っていますが)。

No Need To Butter Me Up

誰でも褒められたい。褒めてほしい。

しかし褒め加減も重要です。度を越すとおべっかやごますりになり、裏に何かあるのでは? と勘ぐってしまいます。ティーンエイジャーの頃、毎日のように私の容姿を執拗に褒めるクラスメートがいて、「ふ~ん」「そんなことないよ」「ありがとう」のバリエーションでひたすら返していたのですが、ある日、本当に嫌になって、「そーですが、何か?」的な言葉を返したところ、痛い目に遭いました。大人になった今でも「なんであのとき我慢ができなかったのかな」と思います。本当に、褒めるほうも、褒められるほうも、加減が…… 自制心が求められるのです。

「You don’t need to butter me up. 」は「おべっかなんて使わなくていいんだよ」です。おべっか、ごますり、ご機嫌取り、どれでもいいですが。

それはさておき、この動画に出てくる、小さな猫の絵皿に注目。私のアンティーク探しのなかで1,2を争うお宝発見だったのです。もう1つのお宝は、このウェブサイトの「Welcome」ページにあるウィローのミニチュアカップ&ソーサ―。この2つはネットで見つけたのではなく、巨大なアンティーク市場で見つけたのです。

What Makes You Bring That UP?

コロナの緊急事態宣言が出てから数カ月になります。季節はすでに夏。あちこち遊びに出かけたいところですが、去年と同じようにはいきません。ストレスが溜まって人に八つ当たりしたくなることもしばしば。

「売り言葉 or 買い言葉」のどちらかに仕分けするなら、「What makes you bring that up?」は買い言葉です。「Why do you say that?」も同じ意味です。相手から発せられた売り言葉がオブラートに包まれ、その真意が読めないとき、いえ、悪意がそこはかとなく感じられることだけがわかっているので気になり、「それって、どういう意味?」と訊くのです。訊いたところで相手は「Nothing(何でもない)」と言うだけなので、一枚一枚オブラートを剥がし、あなたにとって不都合な真実に直面すべきなのかどうか、高度な判断が必要になります。 

私が何度も見ている『ダウントン・アビー』や『ザ・クラウン』に出てくる貴族たちは、「Nothing」と返されると、かなりの確率で表面的な口喧嘩をやめます。そのときに彼らが使う魔法の言葉が「Very well(ああ、さようですか。よございますわね)」です。

喧嘩を売るにしても、買うにしても、出来れば賢く選びたいものですが、ストレスが溜まっているときは難しい……

SOAKED

トロントでも少しずつビジネスが再開しています。今のところレストランでの食事はパティオのみで許可されています。

遅い昼ごはんを食べようとパティオのあるレストランに行ったら、嵐のような突発的な雨に見舞われ、ずぶ濡れになりました。レストランはソーシャルディスタンスを守らないと営業停止させられるのかも(というか、守ってないと客が来ないだろうし)。レストラン側も「中に入って雨宿りしてってよ!」と言わず、客のほうも「中に入れろ」とごねる人も一人もおらず、客たちが風で吹き飛ばされそうなパラソルを手で押さえている光景に私は笑っていました。

私たちはパラソルの下にはいなかったのですが、突風に吹かれてパラソルから滴り落ちる雨粒の落下点にいたので、「どぼどぼどぼ」という感じで濡れてました。ウェイトレスが申し訳なさそうにタオルを持ってきてくれましたが、むしろこっちが、やっと店が営業再開して稼げるようになったウェイトレスが気の毒になりました。

「今日はくそ暑いから、 シャワーを浴びれて良かったよ」と思ってもないことをウェイトレスに口走ってしまいました。

今、私は仕事で「帝国」についていろいろと調べまくっています。なので、「ダウントンアビー」をもう一度見はじめ、山崎豊子の本(日本帝国の崩壊だね)も読みはじめ、「帝国一色」です。パティオでも、濡れながら帝国のことばかり話していました。

The Penny Dropped

この動画を作るのに、1セント硬貨(= a penny)を探し回りました。今はもう使われていないのです。そんな貴重な硬貨なのに、うまく画面に収まるように転がすのが大変で、この白い家具の後ろにいっぱい落としてしまいました。

ところで最近、腑に落ちることがありました。

私は英語から日本語に訳すのが専門で、カタカナを使うと「カタカナじゃなくて、日本語らしく訳してもらえますか?」と編集担当の人に指摘されることがあります。翻訳するときに下調べもするし、勉強もします。なので、「え? これは日本で一般的に使われているカタカナ語ではないの?」と疑問に思うのですが、工夫すれば言い換えられるので訳文を作り直します。でも、和書やインターネットにある日本語記事や日本人同士の討論には、当たり前のように、そのカタカナ語が使われている……

そこで日本にいる友人たちに尋ねてみると、日本人の識者たちによる討論会などはカタカナ語が多用されていて、内容がよくわからない、ようです。あと、ついうっかりカタカナ語を使ってしまい、「意味がよくわかりません」と指摘を受けることも……。カタカナ語は内輪では通じるけれど、その外にいる人にはわからないか、わかりにくいのでしょう。やっぱり、私の訳文への編集者の指摘は的確だったのです。

それと同時に、「翻訳書」へのアレルギーが一定の読者にはあるのかもしれません。外国の知識、外国人の論調、外国かぶれしている翻訳者に対して、懐疑的な目で見てしまう…… だから、カタカナが多すぎると嫌がられるのかもしれません。

この間見たインターネットの討論で、日本人に交じって、大変日本語が流暢なイギリス人が、その場の誰よりもカタカナ語を使わずにしゃべっていました。私には、このイギリス人の気持ちがよくわかる気がします。

とにかく、周囲の意見を聞いて、「腑に落ちた」のです。ヨカッタ、ヨカッタ。