たまがデートの報告をきくちゃんに。デートの相手が悪かったかのような口ぶりのたまに同意するきくちゃんを見て、たまは……
Author: Kyoko Nitta
Humdrum
The Smiths の「William It Was Really Nothing」を思い出しながら、この動画を見てね。大友康平風に野太い声で「ハンドラム!」と叫んだら、二度と忘れない単語。
小さいおうち

トロントでこの映画を観たとき、中島京子が会場に来ていて、カナダ人のインタビュアーに「あれは山田洋二という有名な監督が撮ったものなので文句は言えません」と言っていた。そこで原作を読むことにした。
確かに、映画とは違う。原作はカズオ・イシグロの『日の名残り』に非常に近いノリで書かれている。主な違いは、『日の名残り』のほうは、執事の回想に「おいおい!」と突っ込むのが読者で、『小さいおうち』は、女中の回想に女中の甥の次男という若者が横やりを入れているので、それも合わせて読者は読むところ。
トロントでは緊急事態宣言がまだ解かれておらず、夜がヒマなので、『小さいおうち』の英訳と併せて並行読書することにした。翻訳には、誤訳はあっても「これが正解」というものはないので、他人の翻訳を読むのがいちばんいい勉強になる。私には、原書が日本語で、その英訳を見るというのが一番しっくりいく。英訳の苦労に触れられるし、斬新な解決策を軽やかに見せているところに感心するのが好きだから。逆に他人の和訳を見ると、自分の能力と他人の能力を比べてしまうから精神上よろしくない。
余談だけど、人間は自分の内面と他人の外面を比べてしまうから不幸になってしまうのだって。だからSNS疲れというのが起きてしまうのだわ、と妙に納得。
近頃、ポストコロナ本の出版ラッシュのようなものが起きているらしい。私にもその余波がほんのわずかながら届いている。
Church Mouse
「Church Mouse」なんて日常的にあまり使いませんが、日本語の「赤貧を洗うがごとし」だってそんなに日常的に使わない。「Church Mouse(教会のねずみ)」っていう言葉の響きが貧乏に耐えている感じがしてかわいいです。
Richard Jewell
ジョン・ハムが出ているので、劇場で上映されているときに見たかったけど見逃した。アトランタオリンピックのときに起きた爆発事件の冤罪の話。1回見て、さらにもう1回、興味深いシーンを拾って見直した。ジョン・ハムは悪役。冤罪の話なのだけど、いわゆる「フェイクニュース」は「人が見たいもの/聞きたいもの」があるから存在するのだなと思ってしまった。「非モテ男が一夜にして英雄になること」も「その非モテ男が一夜にして第一容疑者に転落すること」も陰謀論も、「俺は最初からそう思ってた」とか…… みんな「ダークな夢」が見たいのだ、誰かを代償にして。
話はずれるけど、最近『WACO』や『Tiger King』を立て続けに見ていて思ったけど、私たちは、極端な考えを持った人々とも共存しているわけなんだけど、1993年と2020年とでは全然違う。ソーシャルメディアのおかげでリアルタイムに彼らの姿が見えるからってのもあると思うけど、本人たちは至って真剣。
