Crazy Rich Asians

カナダでは8月15日に同題の映画が劇場公開され、話題になり、私も見に行った。原作を読んだのは2013年。5年前だが、そのときの感想をここに転載してみる。

話の背景となる登場人物の服飾品、住まい・不動産、車や家財道具すべてに「値札」がついているという、よく言えば新たな試み、悪く言えば「いやらしい」話。

あらすじは少女漫画風。主人公はまるで『キャンディ・キャンディ』のキャンディのよう。頭がよくて気立てもいいし、お金持ちのいじめに屈しない。その彼女の傍にはアルバートのような彼がいる。次から次へと襲いかかるいじめも、金にものを言わせてスケールが大きく、それを避けるほうもまた金持ちに助けられてかわす。大金持ちがすることは半端じゃない! キャンディを応援したことのある人なら思わず「レイチェル、頑張って」と応援してしまう。

いくらお金があっても、気品や気高さがなければね…… その感情はあからさまな差別感情になって噴出している。この話には、一昔前の中華系富裕層が、中国本土出身(あるいは台湾、香港、北米で立身出世した中国系)のニューマネーの富裕層を毛嫌いする発言がちりばめられている。紅毛碧眼の人もバカにされている。お金が大好きであることを肯定し、傍若無人に振る舞う人を蔑んでいる。

実は本文よりも脚注が興味深い。脚注にはシンガポールのオールドマネーの超富裕層のライフスタイルがいろいろと説明されている。彼らが通う学校の話、シンガポールの年金制度(フェイスブックの共同創始者のエドワルド・サベリンがアメリカ国籍を捨てシンガポール国民になった理由についても憶測)、朝鮮人参で最高級とされるのはワシントン州産のもの、などなど。本文には、中華系富裕層にとって大切な資産のひとつとされるのが「カナダ永住権」とも書いてある。カナダにしばらく住めばその威力は肌で感じるので笑えない。

人に1人が億万長者と言われるシンガポール。金持ちの人口密度がとても高い。この本の著者もそんなシンガポール富裕層出身だけれど、この話はどこまで現実味を帯びているのかと、シンガポール在住アメリカ人に聞けば「大あり!」と断言していた。

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