Fair-skinned

英語で白人を指す単語は「White」ですが、肌の色を「色白ですね」と言いたい場合には、「fair-skinned」がぴったりです。

私は、巣ごもり生活中、ネットフリックスからお勧めされるまま、アメリカの犯罪史を飾る国内テロや犯罪の映画やドラマ、ドキュメンタリーを見ていました。テッド・バンティ、ブランチ・デヴィディアン、アトランタオリンピック爆弾テロ、オクラホマ爆弾テロ、ユナボマー、ジェフリー・エプスタインと、犯人はすべて白人男性。そして、みんななかなか逮捕されない。Black Lives Matter を鑑みると、こういう事件の犯人は怪しいというだけで警官に殺されることがないうえ、犯罪の規模も大きいので、複雑な気持ちになります。しかもジェフリー・エプスタインのドキュメンタリーは、経済格差が司法にもおよぶことを決定的に見せつけます。というか、アメリカの超富裕層の金持ちぶりを映像でまざまざと見せつけられます。

Black Lives Matter のデモが全米で広がり、今や周縁が過敏になりすぎて、いろいろな人がいろんなことを言いだしています。『風と共に去りぬ』がストリーミングで配信されなくなったり、90年代の代表ドラマ『フレンズ』のクリエイターが「白人ばっかりのキャストだったよね、ごめん」と謝罪したあたりから、#MeTooで食傷気味なっていた頃を思い出すような状態に私は陥っています。あの頃は、オール白人、オール黒人、オールアジア人のキャストが当たり前の時代だったのですから、もういいじゃないですか。そんなこと言ったら、『セックスアンドシティ』なんて…….

そうは言っても、大規模な抗議運動っていうのは同じスローガンを掲げていても多様な意見を内包するものだし、いつもこんなふうに闘いながら現実的な解を求めようとするアメリカは好きです。

I’m in love with…

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「横恋慕」という言葉、その行いに反して、美しい響きがあるように思います。プラトニックというか片思いであれば問題でもないですが、実際に略奪するとなると…… 泣く人が出てきてしまいます。そして「横恋慕」のこの「横」という一文字が横入り感を醸し出し、「よこれんぼ」と母音「お」で終わるのが罪を軽くしています。日本語だと味わい深い言葉も、英訳すると身もふたもなくなってしまう、そんな一例を動画でお楽しみください。

ところで、私は日本の政治家や行政の人々が日本国民に向かって「Stay home」と英語で呼び掛けていることを不思議に思っていました。日本にも外国人がたくさん住んでいるからかしら? などと思っていました。私の住むカナダは英仏の二か国語が公用語なので、「Stay Home」と「Reste Chez Toi」と両方あります。だから、なんか理由があるのかな、くらいに疑問に思っていたのです。

友達にこの疑問をぶつけてみたところ、「英語で言われると、お願いなのか、命令なのかが曖昧に聞こえる」という答えが返ってきました。なるほどねー! 

そして、「Black Lives Matter」。この抗議運動がなくても、私は常々「matter」には悩まされているのです。これを和訳するとしたらどう訳しましょうか。「黒人の命も大事なんだ」「黒人だって生きている」「黒人の命を粗末に扱うな」―― 悩んでいるうちに、「Blue Lives Matter」や「All Lives Matter」などの派生語も続々と登場しています。で、結局「ブラック・ライブズ・マター」でお茶を濁しておくのが一番だと逃げてしまう。個人的には「黒人の命を粗末に扱うな」が一番的を射ているように思います。だって、本当に粗末に扱われているとしか思えない事件が後を絶たず、そのことへの抗議なのですから。

ひょっとしてウィキペディアにこれについてのページがあるのかな? ありました……。日本語訳への異論がいっぱい書かれています。こ、こわい。