AIQ

またAIの本? というぐらいに次から次へと出てくる。それだけよく読まれているということなのだろう。今や大企業でなくても、クラウドコンピューティングを利用すれば何かしらのAIスタートアップを立ち上げることは可能で(それは決して簡単なことではないけれど)、開発者の裾野はどんどんと広がっているし、ますますAIは身近になっていく。

『AIQ』は、データサイエンスを切り口に、『フリーコノミクス』と同じような、「ほほう、そうなのか」と誰もが食いつきそうなエピソードを紹介しながら、AIを語っている。たとえば「ナイチンゲールが看護師ってことは知ってるよね? でも実は有名な統計学者だったんだよ」とか。

AIは複雑な確率計算をしていて、どんなデータを読み込み、どう解析するかがカギになる…… この本の着地点はそこなのだが、そこへ行き着くまでの「データ収集のお話」がとても面白い。

ナイチンゲールだけでなく、科学歴史を変えた影の功労者である女性たちのエピソードもいろいろ紹介されているので、将来IT関係の開発者や科学の研究者になりたいと思っている若い女の子や、裏方的にコツコツ努力を重ねるタイプの人には、読んでいて「やるぞ!」と勇気が湧いてくる一冊でもある。

有名なAIプロジェクトの失敗にも触れているし、読者の不安を煽ったりはしない。あくまでも、AIとうまく共存していくためAIQを高めましょう、とやさしく語りかけている。

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