今度翻訳しました『トラウマ類語辞典』が8月25日に発売されました。ピンクとグリーンの表紙がとても目を引きます。どこかの書店に立ち寄られたとき、お手にとって御覧ください。
この本はシリーズになっているので、ご存知な方もいると思います。プロ/アマ問わず、何か創作活動をしている人が「説得力があって、真実味あふれるキャラクターを作りたい」と思ったときに役立つ辞典です。
トラウマと言っても、別にいつもネガティブな影響が出るわけではなくて、ポジティブに出てくることだってあります。だからその両面が説明されています。
本、映画、テレビドラマについて語り合うときにも役立ちます。私が参加しているブッククラブでは小難しいことより、「あのキャラクターはどうしてああいう行為に出たのかな」と憶測が飛び交うことが多いです。キャラクター自身が不思議なのか、そのキャラクターを見ている人が不思議なのか、その辺りが一言では言い表せないとき、やっぱりその物語は面白いと思います。
本書の著者はカナダ人。私もカナダに住んでいるのでなんか親近感が湧きました。それだけでなく、私は趣味で物語を書いていて、この著者たちが運営しているライターためのサービスにとてもよく似たサービスを使って勉強しているところです。アマチュアライターにとっては、キャラクターにどんな行動をさせて、何を喋らせるか、それをどう表現するかは永遠の課題。この本を翻訳している間、とても参考になりました。
それではご一読くださいませ。